日本酒を使ったスイーツを提供する「KAKERI(カケリ)」(大阪市北区梅田1)が7月30日、なんばマルイ(大阪市中央区難波3)1階に期間限定で出店する。
KAKERIはパティシエの魚住莉穂さんと代表の徳沢精悟さんの2人が立ち上げたスイーツブランド。立ち上げに当たり、2人とも兵庫県三木市の出身だったことから同市の特産品で酒米の「山田錦」に着目。コロナ禍もあって生産量が落ちていると聞き、「多くの人に食べてもらって魅力を知ってもらおう」と、山田錦で作られる日本酒を使ったスイーツ「日本酒ガトーショコラ」(3,980円)を開発した。今回の出店でも販売する。
開発段階から積極的にSNSでユーザーと交流するなど情報発信を続けたところ、事前予約だけで販売本数が500本を超えた。魚住さんは「凍らせてアイスのように食べたり、レンジで温めてトロっとした食感を楽しんだりするのもいい。温度によって日本酒の香り方にも違いがあって面白い」と複数の食べ方を提案する。原料の日本酒を提供する稲見酒蔵も同じく三木市に蔵を構える酒蔵で、日本酒ガトーショコラには同社が15年以上熟成させた純米大吟醸の日本酒を使う。
徳沢さんは「KAKERIにはすてきな素材とスイーツを『掛け合わせる』という意味を込めた。山田錦のみならず、今後も素晴らしいのに注目されていない素材を見付けてコラボレーションしたい。日本ブランドを生かしていずれは海外展開もできれば」と意気込む。
営業時間は11時~20時。8月10日まで。