難波のうどん店「千とせ本店」(大阪市中央区難波千日前)で10月20日、同店が監修したセブン-イレブンの新商品発表会が行われた。
今回、関西2府4県のセブン-イレブン限定で発売するのは、「千とせ本店監修 浪速の肉うどん」(510円、10月27日より順次)と「千とせ本店監修 浪速の肉吸い鍋」(550円、同11月10日)の2種類。昨年9月から開発を始め、牛肉の風味が強いスープを再現するため、使う肉の部位や厚さなどを変え、50回以上試作を重ねたという。
同店3代目店主の森井一光さんは「これまで多くのコラボの依頼があったが、セブン-イレブンが作る(ゼラチンで固めていない)ストレートスープの完成度が高く、オファーを受けた。難波から遠方に住んでいる方にも楽しんでほしい」と呼び掛ける。商品開発に携わったセブンーイレブン・ジャパン・関西地区マーチャンダイザーの谷清司さんは「味は、森井さんに太鼓判を押してもらった。関西で長く愛される商品になってほしい」と話す。
千とせ本店は1951(昭和26)年創業。「なんばグランド花月」(同)の近くにあることから、劇場に出演する芸人が多く訪れてきた。吉本興業の芸人・花紀京さんが、名物の肉うどんを「うどん抜き」で注文したことから「肉吸い」が生まれ、現在まで約40年間提供され、同店で一番人気メニューとなった。同日、店頭に「肉吸い発祥の地」と記した石碑も設置された。