医療モール「ウェルパ」が11月19日、心斎橋パルコ（大阪市中央区心斎橋筋1）10階にオープンする。

診察前後に利用できるラウンジ

　パルコの客層と同じ20代から40代の女性の健康向上を目指し、全国のパルコで初めて医療モールをオープンする。運営するパルコ（東京都渋谷区）よると、同年代の男性と比較すると女性は健康診断や人間ドックの受診率が男性より低いことなどが問題となっているという。「未病」に注目し、セルフケアを促し日常的に通える施設を目指す。医療から物販までの7施設を展開する。

　クリニックは産婦人科（12月オープン）、皮膚科（同）、歯科の3施設。物販は、薬剤師によるカウンセリングを行う調剤薬局、オンライン診察で医療機関専売の化粧品やサプリメントを販売するコスメ店、台湾漢方を使ったカフェ、吸水ショーツやデリケートゾーンケア化粧品をそろえるフェムテック専門店の4店が出店する。クリニックの受診前後に利用できるラウンジも設置し、「ウェルネス」をテーマにした本なども用意する。

　ギャラリーでは、女性のエンパワメントを推進するプロジェクト「Ladyknows(レディノーズ)」がジェンダーにまつわるデータやコンテンツを展示する。3Dボディスキャナーは、1秒で体型を測定でき、体の左右のバランスや骨盤の傾きなどから「姿勢点数」を算出し、表示する。スマートフォンと連動させると自身の体型のデータを保存できる。

　施設内の女性トイレ個室26カ所には、生理用ナプキンを無料進呈する「OiTr（オイテル）」を設置。広告が流れるディスプレーが付いた装置にアプリをダウンロードした携帯電話をかざすと、ナプキンが1個出てくる仕組み。大阪市内の商業施設では初めての導入となる。

　同社ウェルネス事業部の江尻裕子さんは「忙しくて自分のケアが後回しになってしまっている人に足を運んでもらいたい。診察やカウンセリングはアプリで予約できるので、仕事帰りにも便利。今後は全国にも展開していきたい」と意気込む。

　営業時間は10時～21時（クリニックは各施設により異なる）。