「HOTEL THE LEBEN OSAKA」(大阪市中央区南船場2)が3月24日、心斎橋にオープンする。タカラレーベン(東京都千代田区)が開発し、レーベンホテルズ(港区)が運営する。
同社は1972(昭和47)年の創業以来、オリジナルブランドの新築分譲マンションや、建て替え・再開発、アセットマネジメントサービスなどを展開。これまでの実績やノウハウを生かした新規事業として、創業50周年記念ブランド「HOTEL THE LEBEN」を設立した。運営のレーベンホテルズは、ホテル運営実績があるソラーレホテルズアンドリゾーツと共同出資。大阪万博やIR計画など将来的にインバウンドなど大きな需要が見込めると想定し、大阪での1号店展開を決めたという。
15階建てで、客室は107室。「スタンダードダブル」や、部屋の2面をガラス張りにした「コーナーダブル」、最大8人まで宿泊可能な「レーベンスイート」など7種類を用意。マンションデベロッパーとして、自宅のようなくつろぎを提供したいという思いで、客室面積は全室9坪以上で一般的な通常の宿泊特化型ホテルに比べ広めに設計したという。室内は靴を脱ぐシステムで、インバウンドに日本の文化に触れてもらう狙いもあるという。ターゲットは主にファミリー層。家族旅行を想定し人数によって料金が変動しないルームチャージ制を導入する。
災害時には近隣住民も利用できる避難所として開放し、地域密着の運営を目指す。防災について学び、話し合うきっかけを提供する「防災体験Missionプラン」も用意する。同プランは宿泊中、非常時の想定で客室の照明を落とし、非常食やランタンを設置する。
支配人の立岡秀海さんは「『HOTEL THE LEBEN』ブランドの魅力を知ってもらえるよう、20年以上ホテル業界に身を置いているノウハウを生かして高いサービスを提供していく。朝食は近隣の飲食店とのコラボ商品を採用しており、今後も地域の活性化に力を入れていく」と意気込む。