血液がんの一種「多発性骨髄腫」の闘病患者を対象にした「こころと話そうプロジェクト」の概要説明会が3月24日、なんばスカイオ7階(大阪市中央区難波5)で開かれた。
同プロジェクトを推進するヤンセンファーマ(東京都千代田区)では3月24日~7月31日の期間中、多発性骨髄腫患者が自分の希望や思いを明確にするため2~3カ月後の自分に向けて書く「こころレター」の活動を呼びかけ。医療従事者や家族など周囲とのコミュニケーションを後押しすることでより良い関係構築を図る。
会場では同日、近畿大学医学部血液・膠原病内科主任の松村到教授、漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川大助さん、多発性骨髄腫の治療を受けている患者3人が登壇した。
松村教授は「多発性骨髄腫は、現在の医療では完治が難しいとされている病気。治療には医師と患者のコミュニケーションが大切」と話す。
宮川大助さんは「毎朝何気ない会話を2人ですることが幸せ。家族や仲間などの愛の光が山ほどある。女房が元気なうちから大事にしましょう」と呼びかけた。現在自宅で療養生活を送っている花子さんは「同志の皆さん、弱音を見せるな、闘っていこう、励まし合おう」と手紙でメッセージを寄せた。