アジアンカフェ「スワーハ」（大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-5592）のシェフ山田千幸さんが、6月10日に行われた料理コンテスト「ぐるなびシェフ BEST OF MENU 2007」の決勝戦で「最優秀賞」（1位）を受賞した。

　コンテストのテーマは「祝・祭・宴－大切な日の、ごちそう。－ANIVERSARY」。山田さんの作品は「発芽玄米の白プリン～ゆり根のソースとお米のプラリネ添え～」で、新しい生命の誕生に対する喜びと、出産を体験した女性に対する感謝の気持ち、産後の女性の健康を気づかって考えたデザートだという。作品は、同店のスタッフと協力し、約4カ月の試行錯誤の末に完成した。山田さんは「お金をかけた『ごちそう』は当たり前。それ以上に、どれだけ気持ちがこもっているかを大切にしている。作品に自信はあったものの、皆さんと一緒に作り上げたものなので受賞はうれしい」と感想を話す。

　産後で体力の落ちている女性に対し、体を温めるなどの効果をもたらすミネラルやたんぱく質を多く含む生姜や玄米を用い、食べやすく調理したり、実際に妊娠経験がある友人の話しを聞くなど、女性ならではの視点で考案された作品で、生まれたての赤ちゃんや、女性のあたたかさを表すため、プリンを白色にまとめることにもこだわったという。6月末までには商品として同店のメニューに加える予定で、今夏にはネットでの販売も計画している。

　デザート作りへの思いを、山田さんは「まず一番に大切にしているのが、下準備から味付けまで当たり前の作業をきちんとこなすこと。いつも自信を持ってお客様にデザートを提供したいので、どんなに忙しく大変であっても、手を抜かずに丁寧に仕上げている」と話している。

　「スワーハでの今のおすすめは『マンゴーチーズケーキ』。これから夏に向けて、夏野菜など体に良い食材を使ったデザートを提供し、お客様に喜んでもらえれば」とも。営業時間は、月曜～金曜＝11時～23時、土曜・日曜・祝日＝12時～23時。

スワーハぐるなびシェフ　BEST OF MENU 2007