大阪の専門学校生が制作した「お菓子の家」が現在、大阪・難波のなんばCITY(大阪市中央区難波5)本館地下2階イベントスペースに展示されている。
南海電鉄(大阪市中央区)が難波エリアの活性化と生徒の技術向上を目的に制作してもらった。高さは約2.4メートル。制作には大阪調理製菓専門学校(泉大津市)でパティシエを目指す生徒と修成建設専門学校(大阪市西淀川区)で建築専門家を目指す生徒が当たった。
制作では、UHA味覚糖(大阪市中央区)など菓子メーカー4社が協賛。廃棄する菓子や規格外の菓子類を使う。修成設専門学校の生徒が11月26日、木材を用いて柱や屋根など家の基礎を設営した。11月28日から大阪調理製菓専門学校の学生が菓子類を使って家を装飾。レンガに見立てたジンジャーブレッドを20段積み上げて外壁としたほか、黄色のグミで窓枠を、ピンク色のマカロンで屋根を、それぞれ作り、外周にはタブレット菓子を砂利のように敷き詰め、12月2日に完成した。
大阪調理製菓専門学校製菓総合本科の生徒で畑田乃杏さんは「菓子は普段、個人で作ることが多いが、クラス全員で一つの作品を作ることができて楽しかった」と振り返る。修成建設専門学校建築学科の林優虎さんは「実際に会場で作ってみると、図面とは異なり苦労したところもあった。設計時には安全性を意識しなければならないと改めて認識するきっかけになった」と話す。
「お菓子の家」はジンジャーブレッドやクラッカーなどで小さいサイズも制作。展示終了後、児童養護施設などに贈る。
展示時間は10時~21時。今月8日まで。