御堂筋線心斎橋駅が4月13日、リニューアル工事を終えて新たな装いで営業を開始した。
心斎橋駅は1933(昭和8)年、1号線(現:御堂筋線)の梅田駅―心斎橋駅間が開通し、同線の終着駅として開業した。ホームには柱がなく、高く開放的なアーチ型の天井と、天井からつり下げられたシャンデリアが特徴。斬新なアイデアとして当時から好評だったという。2018(平成30)年から壁の老朽化や天井の落下を防ぐ工事と合わせて大規模なリニューアル工事を進めていた。
リニューアルのコンセプトは「ジ・オオサカ・ブランド」。ブランドショップが立ち並ぶ地域の特性を踏まえ、「高級感」「上質感」を感じてもらえる空間を目指す。新しいホームは、ベンチ、ホーム壁面に「麻の葉」模様のデザインが描かれているのが特徴で、同エリアが江戸時代、呉服の街として栄えたことから、和柄の中でも代表的な模様を採用した。アーチ型の天井デザインは踏襲し、シャンデリアの照明はLEDに切り替えた。コンコースも床タイルの一部に麻の葉模様のデザインを採用し、ホームと一体感を持たせた。