ホテル2棟とオフィスビル1棟から成るエリア「なんばパークス サウス」(大阪市浪速区難波中2)が7月1日、「なんばパークス」(同)南側に開業する。
「センタラグランドホテル大阪」内にあるタイ料理が楽しめるレストラン
エリアは、タイ発のホテル「センタラグランドホテル大阪」、3月25日に開業した「ホテル京阪 なんば グランデ」、オフィスビル「パークス サウス スクエア」の3施設で構成。エリア面積は約8915平方メートル。訪日客や旅行客に対する宿泊機能の不足や、大阪北エリアに比べオフィスが少ないことなど、なんばエリアが抱える課題に対応しエリア全体の価値向上や地域経済の活性化に貢献することを目指すという。
「センタラグランドホテル大阪」は、タイのホテルチェーン「センタラ ホテルズ&リゾーツ」が手がける33階建ての大型高級ホテル。日本への出店は今回が初となる。壁面に能舞台からイメージを受けた「松」を描き、日本らしさを感じさせる客室など515室を設ける。客室フロア全てに隣同士の部屋がつながる「コネクティングルーム」を用意し、少人数からファミリーまで幅広いニーズに対応する。館内には、タイ料理やステーキ、海鮮を使ったアジア料理などを提供する8つのレストランとバーを設置し、タイ古式マッサージが受けられるスパや、タイの三輪自動車タクシー「トゥクトゥク」で送迎をするサービスなども予定する。
「ホテル京阪 なんば グランデ」は、9階建てに227室を設けるホテル。長期滞在できるよう、室内にキッチンや洗濯機・乾燥機を設置したコンセプトルームには、小上がりの畳スペースを設けた客室やダイニングテーブルを設置する「ファミリールーム」などを用意する。「パークス サウス スクエア」は14階建てのオフィスビル。ビル内には、駐車場や商業店舗も併設する。なんばパークスから接続する2階デッキに面した場所には、「くら寿司(ずし)」「河童ラーメン本舗」が出店。「くら寿司」はカラフルなちょうちんの装飾、「河童ラーメン本舗」は銭湯をイメージした店内など、訪日客を意識した内装に仕上げた。
オープンに先立ち6月28日に行われたメディア内覧会に出席した南海電気鉄道まち共創本部の福島靖之部長は「なんば駅南側エリアの開発は10年ぶり。なんばパークスからさらに南へと街を広げ、なんばエリアにおける新たな観光・ビジネス拠点になれば」と話す。