ウクライナ人アーティストによる企業向けオーダーメード絵画の販売サイトが12月20日、オープンした。運営は「ネクストエージ」(大阪市西区)。
ホームページ制作やアプリ開発、メタバース関連の制作業務などの仕事をウクライナ現地へ発注できるようにするサービスを展開することで、同国を支援している同社。新しく立ち上げたサービス「UP!Ukraine,Peace(アップ ウクライナ ピース)」では、企業を顧客にウクライナ人アーティストがオーダーメードで絵画を制作する。現在発注できるアーティストは6人。企業からヒアリングした上で、展示する場所のデザインも考慮してアーティストが絵を仕上げる。2万円台から発注でき、売り上げの半分以上を絵を描いたウクライナ人アーティスト、現地で支援活動を行うスタッフ、ウクライナ戦争孤児などへのサポート資金に充てるほか、ユニセフを通じてガザ地区の子どもたちへの人道支援金としても寄付する。
同サイトの立ち上げについて、同社社長の吉村大作さんは「知人のウクライナ人男性の兄がロシアの侵攻で戦死し、その人には子どもがいた。残された子どもの境遇を考えるととても辛いし苦しい。『戦争で被害を受けた子どもたちも救いたい』という思いが自分の中で大きくなった」と話す。
アーティストの一人でディマ・マケエフさんは「戦争によってアーティストとしての仕事はなくなり、シェフの仕事で食いつないでいた。今回の仕事はとても貴重でうれしい。絵を見た人を明るい気持ちにできれば」と活躍する場ができたことを喜ぶ。