南海電気鉄道(大阪市中央区難波5)が3月14日、スイスの鉄道会社「モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(以下MOB)」とコラボレーションしたラッピング列車の運行を始めた。
南海電気鉄道は2017(平成29)年、沿線に世界遺産を擁するなど同じ特徴を持つMOBと姉妹鉄道協定を締結。取り組みの一環としてラッピング列車を運行する。両社の沿線が国際観光地として発展し地域活性化に貢献することを目指す。
ラッピング車両は、なんば駅と関西国際空港を結ぶ6両1編成の「特急ラピート」。車体には、スイスの美しい風景を望む絶景ルート「ゴールデンパス・ライン」を走る展望列車「ゴールデン・エクスプレス」のデザインを施す。
初日に南海なんば駅で行われた出発式で南海電気鉄道の遠北光彦社長は「スイスでは現在、高野山をイメージしたラッピング列車を運行している。スイスと日本の間で情報交換をしながら、訪れるお客さまに新しい発見をしてもらいたい。来年は、大阪・関西万博も開催され、世界中の人が大阪を訪れる。このラッピング列車を走らせることにより、大阪・関西をより盛り上げていきたい」と話す。
同車両の運行は大阪・関西万博の会期終了までを予定する。