「椅子(いす)とめぐる20世紀のデザイン展」が3月27日、高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)7階で始まった。
アール・ヌーボー、バウハウス、イタリアン・モダンなど20世紀におけるデザインの変遷を、椅子を通してたどってもらう企画展。椅子研究家で東海大学名誉教授の織田憲嗣さんが自身のコレクションから選んだ100脚のほか、食器、インテリア製品、キッチン用品なども展示し、デザインと生活の関係を解き明かしていく。展示点数は約200点で、スペインの建築家でアントニ・ガウディ作の重さが20キロ近くある椅子や、自転車のチェーンを使って作られたフルフラットになる椅子、ソニー製のポータブルトランジスタテレビなどを紹介する。それぞれの椅子には、製造年などを説明するパネルを添える。デザインだけでなく、歴史や背景も知ることができるようにした。
織田さんは「多くのデザイナーは椅子を使う人の心が満たされ幸せになるようにデザインしている。時代や国によっても異なるデザインを一度に楽しめる展覧会になっている」と話す。
開催時間は10時~19時(最終日は17時閉場)。入場料は、大人=1,200円、大学生・高校生=1,000円、中学生以下無料。今月14日まで。