道頓堀橋近くにある「スポタカビル」(大阪市中央区西心斎橋2)前に設置されていた銅像「フェアープレイ像」(通称=タカハシ君)が6月20日、撤去された。
スポーツ用品店「スポーツタカハシ」(同)の本社移転に伴い行った同撤去。銅像は1965(昭和40)年、創業者の高橋勝雄さんが「公正なスポーツ界の発展」を願い、「野口英世博士像」「植村直己レリーフ」などの作品で知られる彫刻家の塩崎宇宙さんに依頼し制作した。同社によると、近年はスマートフォンの普及などで待ち合わせ文化が減ったが、2010年ごろまでは待ち合わせスポットとして人気で、「タカハシ君」の呼び名で親しまれていたという。
高橋勇多社長は「撤去した銅像は8月中、大阪・富田林市の瀧谷不動尊に場所を移して設置する予定。創業時代から代々お世話になっていて、譲り受けていただけた」と話す。
同社は9月ごろ、御堂筋沿いにある「スポタカビル北館」(同)に本社を移転する。