「令和6年度大阪連続講座『大阪で暮らす-いまむかし-』」が7月13日・27日と8月3日、大阪市立図書館(大阪市西区北堀江4)5階大会議室で開催される。
同施設をリニューアルした1996年(平成8年)から毎年開催し、昨年は「音楽」をテーマに開催した「大阪連続講座」。今年は「暮らし」をテーマに、生活史や長屋の暮らし、民俗学について3講座を展開する。
13日は、書籍「大阪の生活史」を昨年出版した岸政彦さんが講師を務める。同書籍は、一般公募した150人の聞き手が、大阪に縁のある150人の語り手の人生を聞いてまとめた。本を紹介しながら、身近な人々の人生を聞いて書くことについて話す。27日は、「大阪くらしの今昔館」(大阪市北区天神橋6)学芸員の深田智恵子さんが講師を務め、同図書館資料の「小林家文書」を使って長屋の暮らしを考察する。3日の講師は、「大阪歴史博物館」(大阪市中央区大手前4)学芸員の俵和馬さん。市民の暮らしを生活用具などから探る「民俗学」を主軸に話す。
3階では9月18日まで、大阪の暮らしに関する資料を展示するほか、各講師の著書や講座に関連する書籍を展示。展示資料は貸し出しに対応する。同施設ホームページでは8月31日まで、年中行事や住宅など近世から現代までの大阪の暮らしを伝える画像をウェブギャラリーとして掲載する。
同施設利用サービス担当者の山本優里子さんは「講座はコロナ禍でも、開催時期や形式を工夫し、継続して開催してきた。今年も多くの方に参加してもらえたら」と話す。
開催時間は14時~15時30分。定員は各回300人。