
美術品を紹介する企画展「EXPO 博覧会の時代」が3月8日、高島屋史料館(大阪市浪速区日本橋3)企画展示室で始まった。
1851年にロンドンで初めて万博が開催されると、国内でも1877(明治10)年に産業発展や輸出品目育成を目的に内国勧業博覧会が始まった。呉服を祖業とする高島屋では、世界に自身の技術力をアピールする機会として積極的に染織品を出品して博覧会に参加。同展では19世紀後半から20世紀初頭に制作された刺しゅうや友禅など50点以上を会期中に入れ替えて展示する。
海外で受賞した際の賞状やメダルなども展示。高島屋が美術品を積極的に出品していたことが分かる資料も紹介する。同館研究員の高井多佳子さんは「一見すると絵画のようで、刺しゅうとは思えないほど緻密な作業の積み重ねで作られた作品ばかり。近くでじっくり見てほしい」と話す。
営業時間は10時~17時。火曜・水曜休館。入館無料。会期は、1部=4月28日まで、2部=5月3日~6月23日、3部=6月28日~8月18日。