
高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)地下1階に4月8日から、順次新店舗がオープンしている。
新型コロナ禍以降、売り上げが増加している地下1階「食料品売場(デパ地下)」を拡充させようと、店舗のオープン、リニューアルを進める同店。既存客に加え、国内外から訪れる観光客や若年層など幅広い層をターゲットに据え、2025年3月から2026年2月で食料品の売り上げ前年比10%増を目指す。
地下1階西ゾーンには、2店舗がオープン。4月8日にオープンした和洋菓子店「赤福 五十鈴茶屋」では、看板商品の和菓子「赤福餅」(8個入り900円~)や催事出店で人気の「あずきコルネ」(350円)を販売するほか、隣接するカフェスペースで「赤福餅と抹茶」のセット(800円)やほうじ茶、抹茶2種類のラテ(650円)などイートインメニューを提供する。4月12日にオープンする「平和どぶろく難波醸造所」では、店頭で醸造したどぶろくなどの日本酒を販売するほか、どぶろくや平和酒造のクラフトビールとつまみを用意する立ち飲みスペースを設ける。
洋菓子売り場には4月12日、7店舗がオープン。全国初出店するのは、京都・祇園の鶏料理店が手がけるスイーツ店「菓子 wabiya」や、動物の顔をモチーフにしたスイーツをそろえる「アニマランド」、神戸のフレンチレストラン「アントルヌー」のシェフが手がけるスイーツ店「パティスリー アントルヌー」など。シチリア産アーモンドを使い店内で焼き上げるフィナンシェ専門店「BEAN to FINANCIER」や、北海道産のチーズを使うチーズ菓子専門店「BAKE CHEESE TART」も出店する。
日本全国のグルメや菓子などを販売している売り場「味百選」は4月29日、売り場面積を1.7倍の約255平方メートルに広げ、大阪を中心としたグルメを週替わりで販売する「上方キッチン」を増設する。和洋酒売り場には4月12日、同店のバイヤーが選んだ酒をテイスティングできるスペース「酔いたがりBAR」を新設する。
同店広報担当者の袁正記さんは「大阪市内には5キロ圏内に多くの百貨店があり、競合過多となっている。出来たてや作りたてを楽しめる店や全国初のスイーツ店などを誘致することで、わざわざ足を運びたくなるような『新たな価値提供』を提供していきたい」と話す。
営業時間は店舗により異なる。