ライブハウス「なんばハッチ」(大阪市浪速区湊町1)で11月15日、山下達郎さんのツアーサポートメンバーにより結成された「Nelson Super Project」がライブを行った。FM802の番組「HIROT'S MORNING JAM」と日本臓器移植ネットワークがタイアップした音楽イベントで、ライブを通し「臓器移植について考えてみる」機会を提供するのが目的。
ヒロ寺平さんがDJを務める同番組では2005年より、番組内でのトークやライブイベントにより臓器移植啓発キャンペーンを展開。同ライブは、日本臓器移植ネットワークが臓器移植の普及啓発を図り、10月初旬より実施している「グリーンリボン think transplant キャンペーン」の一環として実施したもので、会場にはリスナーら招待客800人が集まった。
最新の世論調査では、脳死判定後の臓器提供について「提供したい」と回答した人が41.6%と過去最高だったにもかかわらず、臓器提供意思表示カードの所持率は8.0%にとどまっているという。オープニングトークでヒロ寺平さんは「臓器移植に関する考え方は人それぞれ。誰もが『待つ』立場になり得るこの問題についてもう一度考えてもらい、まずカードを手に取り自分の意思を表示するというアクションを起こしてもらいたい」と訴えた。
「Nelson Super Project」は、土岐英史さん(サックス)、三谷泰弘さん(ボーカル)、佐々木久美さん(オルガン、ボーカル)、難波弘之さん(キーボード)ら9人から成るノンジャンル・スーパーバンド。今年10月に発売されたアルバム「ネルソン・モータウン・プラス」収録曲を中心に、トークを交えながら13曲を披露した。ライブにはゲストボーカルの多和田えみさん、有坂美香さんも参加。「これを機に、身近な『命』について考えてみよう」と観客に呼びかけた。ライブの模様は、11月28日「HIROT'S FRIDAY MORNING JAM」(6時~11時)の番組内で一部オンエアする予定。