ボランティア団体「なにわ素人名人会」は今夏、素人芸人を対象とする「オーディション」と「グランプリ大会」を開催する。
同団体は、焼肉店などを展開する五苑マルシン(本社=大阪市中央区)の川辺社長を中心に、「『演芸の出前』を無償で福祉関連施設などへ提供していこう」という主旨のもと発足した。社会福祉施設への慰問のほか、一般の人にも芸を披露してもらえるようにと「焼肉五苑西心斎橋店」に常設ステージを併設し、平日19時30分よりショーを開催するなどの活動を続けている。
オーディションは7月20日(応募は7月5日締め切り)に行い、合格者は8月9日に「大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)」(中央区難波千日前、TEL 06-6631-0884)で開催される「100万円争奪グランプリ大会」への出場が決定する。大会では芸に指定はなく、出場者は歌、漫才、ダンス、腹話術など、それぞれ得意なものを披露することができる。
担当者は「芸を通して社会貢献したいという思いから『なにわ素人名人会』は始まった。最近は暗いニュースや事件が多いが、『芸』を見たり演じたりすることで、前向きな気持ちになり明るく笑ってもらえれば」と話している。