アメリカ村の新劇場に新劇団「テノヒラサイズ」-こけら落とし依頼きっかけに

新劇団「テノヒラサイズ」の旗揚げ公演「テノヒラサイズの人生大車輪」

新劇団「テノヒラサイズ」の旗揚げ公演「テノヒラサイズの人生大車輪」

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 アメリカ村にオープンする新劇場「SoapOperaClassics(ソープオペラクラシックス)」(大阪市中央区西心斎橋1、TEL 06-6362-2001)で2月20日より、脚本・演出家のオカモト國ヒコさんを中心とする新劇団「テノヒラサイズ」(鶴見区)が旗揚げ公演を行う。

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 同劇団は、梅田にある劇場「アムホール」(北区)がアメリカ村に新劇場を作ることがきっかけとなり結成した。アムホールでのイベントでつながりのあったオカモトさんに昨年10月、新劇場のこけら落としの依頼が舞い込んだ。オカモトさんはこけら落としをきっかけに定着性のあるものにしたいと考え、新劇団の旗揚げを決意した。オカモトさんの呼びかけで、テレビや舞台などで活躍するあだち理絵子さん、井之上チャルさん、川添公二さん、木内一義さん、田所草子さん、中村なる美さん、湯浅崇さんの7人の俳優が集まり、仕事の傍ら立ち上げの準備を行ってきた。

 旗揚げ公演は「テノヒラサイズの人生大車輪」。7人の男女が同じ地下室でいすに縛り付けられているところからストーリーが始まる。全く面識のない7人が脱出する過程で、それぞれが人生を語ることで意外な接点が見えてくる。スピーディーでコミカルに描かれるそれぞれの回想と、ミステリアスな展開の脱出劇が融合し、車輪のように重なりあうミステリーコメディ。

 今回の公演では、「7人を縛り付けているパイプいすでのパフォーマンスは見所のひとつ」とオカモトさん。「『気軽に見られる、だけども心に残る』作品を目標にする。今回の旗揚げ公演では今後の可能性を探る意味で、いろいろな色を入れて作った。演劇をあまり見たことがない人や演劇を難しそうと思っている人に見てほしい」と話す。

 公演にあたっては、衣装や小道具、音響、照明には頼らない舞台を目指すという。同劇団は、ソープオペラクラシックスのみで公演を行う「劇場付き劇団」。オカモトさんは「定期的に新作を上演し、手ごたえのある作品は東京など地方公演での展開も考えている」と話す。「劇団が発展していくとともに、作家や演出、プロデュースなど総合的に携われる人材を育て輩出していくこともできれば」(同)。第2回公演「テノヒラサイズの大失態」は7月に予定している。

 公演日時は、2月20日=19時30分~、同21日=13時~、16時~、19時~、同22日=13時~、17時~。チケットは前売り2,000円(日時指定、全席自由)で、イープラスとローソンチケットで取り扱う。

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