なんばパークス(大阪市浪速区難波中2)南側壁面に2月13日、カップルが描く「光の文字」が出現した。バレンタイン期間に合わせ関西テレビ(北区)が主催したイベント「Write in Light “LOVE”」で、壁面を大きな「キャンバス」に見立て、スポットライトの光を使って愛のメッセージを描いてもらうもの。
「光の文字」は、メディアアートと呼ばれる先端テクノロジーを使用して実現した。鏡で反射させたスポットライトの光を壁面に映し、その光を会場外に設置したウェブカメラが読み取る。コンピューターに記憶させたがデータで、光の軌跡により文字を描く仕組み。もともとニューヨークで始まったものを国内向けに改良したという。
同イベントには、CMを見て応募した150組から抽選で選ばれた24組(1日8組)のカップルが参加。2人で協力しながら思い思いに「LOVE」というメッセージを、壁面いっぱいに浮かび上がらせた。参加者は「難しかったが、いい思い出になった」「面白かった」などと笑顔で話していた。
最新テクノロジーを使った映像表現のプロデュースを行う、同社ナレッジキャピタル推進部の森田誠二さんは「街の中で大きな『落書き』ができたら面白いのでは、という思いからイベントが実現した」と話す。「新しいテクノロジーを使ったアート企画を、ブラウン管の中だけでなく街の中でも展開していきたい。『アート』の敷居を低く、皆が楽しめるものとして街中に広めていければ」(同)とも。今後もさまざまなイベントを企画している。
開催時間は19時から。参加応募は締め切ったが、観覧は無料。今月15日まで。