「路上写真家」元田敬三さん-南船場「ナダール」で企画展

深夜の路上で出会った車やバイクの背面や側面を、ストロボの放つ光と極度のクローズアップによって捕えた作品が並ぶ

深夜の路上で出会った車やバイクの背面や側面を、ストロボの放つ光と極度のクローズアップによって捕えた作品が並ぶ

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 大阪・南船場の写真ギャラリー「ナダール」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)で現在、写真家・元田敬三さんの写真展「MOTODABLACK」が開催されている。

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 元田さんは、東京や大阪などの都市の路上を舞台に、行き交う人々を被写体としてダイナミックなスナップショットを撮り続けている「路上写真家」。1996年、ビジュアルアーツ専門学校在学中に「ON THE STREET, OSAKA」で第33回準太陽賞を受賞、2005年よりパノラマカメラで原宿の路上で踊るローラーの撮影を開始するなど、一貫して路上に目を向けた作品が特徴。

 元田さんの新作となる同展は、それまでの中判カメラから大判カメラに持ち替え、三脚を携えて深夜の路上に繰り出し、そこで出会った車やバイクの背面や側面を、ストロボの放つ光と極度のクローズアップによってとらえたもの。「Skyline」「CHEVELLE」「PONTIAC」などの往年の旧車のボディーに細かに刻まれた傷や、重みのある質感が、年月や「モノ」としての圧倒的な存在感を「ひときわ饒舌(じょうぜつ)に語りかけてくる」(担当者)という。

 同展は、元田さんの写真集「MOTODABLACK」(書籍販売サイト「bookshop M」)の発売に合わせて開催しているもの。会場では同書(2,100円)のほか、ポストカード4種(各150円)も販売する。

 同展担当者は「あくまでも『On the street』にこだわり続ける元田さんの新たなる『路上』シリーズの幕開けと銘打つべく新作を一人でも多くの方にご覧いただきたい」と話す。

 営業時間は11時~19時。月曜定休。今月15日まで。

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