ミナミを拠点に活動するアート団体「アトリエ輪音」、2周年で記念イベント

「アトリエ輪音」主宰の田中冬一郎さん

「アトリエ輪音」主宰の田中冬一郎さん

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 大阪ミナミを中心に活動するアート団体「アトリエ輪音」(大阪市中央区)が活動開始から2年を迎え、3月29日に細野ビルヂング(西区新町4)で記念イベント「BREAK THE HUSK」を開いた。

所属クリエーターの作品

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 アトリエ輪音は、若手クリエーターの育成や、交流、発表の場を提供するなどミナミにこだわった活動を続けるアート団体。主宰する田中冬一郎さんは現役の銀行マン。中央区高津に構える拠点は「オルタナティブ インキュベーション スクール」と位置づけ、「ギャラリーというよりも学校のような、クリエーターが集まる場」(田中さん)だという。

 所属するクリエーターは20代前半を中心に50人ほどで、そのうち7割を女性が占める。プロのクリエーターは少なく、多くが学生やアルバイトをしながら創作活動を続けている。「写真展を開きたいがどうすればよいか?」などの相談を受けることも多く、「アートよろず相談所」(田中さん)としても機能する。

 イベント会場では所属クリエーターが作品を展示したほか、田中さんによる活動報告、「新聞女」こと西沢みゆきさんによる講演、アートパフェーマンスチーム「人間」によるパフォーマンスなどが行われた。

 田中さんは「ファン層を拡大し、アートマーケットを広げるためには、アートの世界に閉じこもらないで、芸術やアートに関心のない人たちとも一緒に活動していく必要がある」と話す。これまでもアメリカ村の三角公園でアートイベントを行ったり、大阪市内を中心とする飲食店7カ所とコラボレーションし、店内に作品を設置したりするなど、さまざまな活動を企画、実現してきた。同団体では今後も地域、企業、大学とのコラボレーションを進めていく考え。

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