大阪・湊町のライブハウス「montage」(大阪市浪速区桜川1、TEL 06-6561-8611)で4月30日、漫画家トークイベント第9弾「竹熊健太郎が語るマンガの黙示録」が開催される。
漫画編集家として漫画とアニメーションを中心としたサブカルチャー領域で活動する竹熊さんは、相原コージさんと組んだ「サルでも描けるまんが教室」(1989年・小学館)で、漫画を創作の視点から解き明かし、同書を60万部のベストセラーへと導いた。著書に「マンガ原稿料はなぜ安いのか?」「ゴルゴ13はいつ終わるのか?」「20世紀少年探偵団」などがあり、今年から京都精華大学マンガ学部教授を務める。
当日は、雑誌の休刊ラッシュをはじめとする漫画出版界の現状と未来、竹熊さんが新たなる活路として説いている「自己出版」への道を語るほか、竹熊さんが主宰する同人誌「マヴォ」の会場販売を行う。同ライブハウスの巴山将来さんは「今回は『時代を読む』がキーワード。100年に1度と呼ばれる不況の中、現在の現状と問題点を見つめ、この先の展開を見据えることで本当に良いものが生まれてくると思う」と話す。
「本当に面白いものは、面白いものをつくる人の頭の中にある」をテーマに同会場が実施している「漫画家トークイベント」シリーズは、これまで「表現するとは何か」「作品に対する自己の投影」「コミックと漫画の違い」のほか、エンターテインメント性の高い「漫画家バンド対決」「大喜利対決」「自作映画上映」などをテーマに回を重ねてきた。
巴山さんは「来場客の中には、漫画家を目指している方やクリエーター、表現者として活動をしている方も多く、今回は特に次世代をになうクリエーターの方たちとともに『世の中の現状』を考えてもらえるようなイベントにしたい」と意気込みを見せる。
19時30分開場、20時開演。チケットは、前売り=2,000円、 当日=2,500円(共に1ドリンク代別)。