バングラデシュ製の手作りバッグなどを企画・販売するマザーハウス(東京都台東区)は9月19日、関西初出店となる「大阪店」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6281-5070)を南船場にオープンした。
同社は、アジア最貧国の一つとされるバングラデシュの自社工場で、ジュートや牛革を用いたバッグ、財布、ポーチ、コインケースなどを企画・製造し日本国内で販売するほか、ネパール製の女性向け新ブランド「マイティガル」も立ち上げた。
15坪の店内には、バングラデシュ製バッグのほか、ネパールの手織り生地「ダッカ織り」を使用した「マイティガル」のバッグやストールなども取りそろえる。ダッカ織りは1メートル織るのに6日間もかかるなど繊細な生地で、もともと現地では男性向けの帽子に用いられるため黒を中心とした糸しか使用していなかったが、同社がピンクの糸を提案した。「ピンクのダッカ織りを用いたバッグを作って持っていくと現地の人が驚いた」(山口絵理子社長)という。
「ストーリーとクオリティー」をコンセプトに事業を展開する同社は、店や新ブランドを立ち上げるプロセスからブログで積極的に公開するなどし、ファン層を獲得してきた。「カタログを配ってくれたりする客もいる」と山口社長。来店客同士が話をすることも多いという。
出店の経緯について、山口社長は「インターネット販売でも、関西からの注文が多かった。良い場所があるから出店したというのではなく、店長としてふさわしい人がいたから出店することになった」と話す。
売れ筋商品は、ジュートを外側に折って縫うことで独特の立体感を表現したメッセンジャータイプのバッグ「エッジメッセンジャー」(17,200円)と、同形状で牛革を使用した「レザーメッセンジャー」(35,000円)。性別を問わず人気が高いという。
営業時間は11時~20時。水曜定休。