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【口コミは本当に信じていい?ヤラセ口コミに関する意識調査】男女518人アンケート

リリース発行企業:株式会社マイスタースタジオ

情報提供:

株式会社マイスタースタジオ(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役:妹尾優)は、全国の男女518人を対象に「ヤラセ口コミに関する意識調査」を実施しました。

商品やお店を選ぶ際に、インターネットなどで口コミをチェックすることは当たり前になりました。しかし肝心の口コミが、いわゆる「ヤラセ」や「さくら」によって信頼性を欠くケースもあります。

そこで今回、気になる口コミ探索サービス「みん評」( https://minhyo.jp/ )を運営する株式会社マイスタースタジオ( https://www.meisterstudio.jp/ )は、全国の男女518人を対象に「ヤラセ口コミに関する意識調査」を実施しました。


※データの引用・転載時のお願い
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「みん評」の公式サイトURL( https://minhyo.jp/ )へのリンク設置をお願い致します。


【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2025年3月25日~29日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:518人(女性327人/男性191人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 17.6%/30代 33.0%/40代 26.8%/50代 16.6%/60代以上 5.4%

【調査結果サマリー】
・口コミをヤラセだと思ったことがある人は95.7%
・口コミがヤラセだと思うポイントは「高評価が多すぎる」
・口コミがヤラセだと思ったら「購入しない」が最多
・消費者が求めるヤラセ口コミを防ぐ対策は「ヤラセ口コミの調査」


口コミをヤラセだと思ったことがある人は95.7%



全国の男女518人に「口コミをヤラセだと思ったことがあるか」と聞いたところ、「よくある」「たまにある」が合わせて95.7%にのぼりました。

商品やお店を選ぶときにネットなどで口コミを確認する人が多いことから、ヤラセだと思われる口コミに触れる機会も多くなるのだと推測できます。


口コミがヤラセだと思うポイントは「高評価が多すぎる」



口コミがヤラセだと思うポイントを聞いたところ、ダントツは「高評価が多すぎる(40.0%)」で、全体の4割を占めました。2位「言葉が不自然(19.9%)」、3位「具体的な記述がない(17.6%)」が続きます。

全体的に見ると、ヤラセと感じる口コミには「過剰さ」と「不自然さ」があります。「高評価が多すぎ」「褒めすぎ」「口コミ件数自体が同時期に多すぎ」など、過剰だと感じると作為的だと疑う人が多くなります。

また「言葉が不自然」「同じような内容ばかり」といった不自然さも、AIなどで量産された口コミではないかと疑う理由になりえます。

<1位 高評価が多すぎる>
・SNSで商品が急にバズりだして、コメント欄を見ると高評価のコメントだらけ。100%高評価だとあまり信憑性がない(20代 女性)
・すべての口コミが極端に高評価で、ネガティブな意見がほとんどない場合(30代 男性)
・あまりにも高評価が多すぎて、ひとつも低評価がないのはおかしい。怪しいものはサクラチェッカーで確認している(50代 女性)

高評価が多すぎる口コミが疑われる理由としては、「現実的に、すべての人に高く評価される商品や店舗はあまりないだろう」と考える人が多いことが考えられます。

優れた商品やサービスでも、ユーザーの主観や使用状況によって低評価が発生するのが自然です。そのため「低評価がまったくない」「高評価が不自然に集中している」といった口コミ欄は、高評価口コミがヤラセだったり、低評価口コミが削除されているのではないかと思われやすくなります。

<2位 言葉が不自然>
・文章が不自然で、無理やり日本語にしたようなものがみられる(30代 女性)
・日本語で書かれている評価コメントなのに、ところどころに日本では見慣れない漢字が混ざっていたり、語尾が明らかに不自然だったりするとき(40代 男性)

自動翻訳を使って日本語に翻訳したような文章や、テンプレート的な表現が含まれる口コミを疑う人も多くなりました。

日本語としての流れが不自然だと感じたり、日本では一般的に使われない言葉遣いや漢字が含まれていると、口コミの信頼性を損なうとわかります。「外国人が無理やり書いたのでは」「AIで生成したのでは」と感じやすくなるのですね。

<3位 具体的な記述がない>
・高評価だけど内容が具体的でなく、他の店や商品でも通用しそうなことしか書いていない場合(30代 女性)
・機能や質感などの詳細な情報を挙げず、抽象的な表現に終始している口コミを見ると、「果たして実際に手に取ったことがあるのだろうか?」と疑ってしまう(50代 男性)

「良かった」「最高」「ありがとう」「おすすめです」などの単純で短い評価が多い口コミ欄に対し、不信感を抱く人も多いようです。具体性がないと、実際に商品や店舗・サービスを利用したかどうか判断できず、信用性が低下します。

また具体的な記述がないと「自分が使ったときにどうなのか」も想像できません。

<4位 同じような内容が多い>
・ほぼ同一内容の文章が、性別や居住地などユーザーの属性だけ変えて、何度も繰り返されているとき(50代 男性)
・複数の人が同じような写真を投稿しているとき(30代 女性)

異なるアカウントやユーザー名から同じようなフレーズや内容で口コミを投稿しているケースがあり、口コミを量産していると推測されます。

また文章だけではなく写真を使い回しているケースもあるとわかりました。「写真があれば口コミの具体性が増す」と考えているユーザーを欺くような行為です。

<5位 褒め方が大げさ>
・企業やお店を持ち上げるような内容で、文章の流れが滑らかでかつ長いとき(40代 女性)
・口コミ件数が少ない中で、やたら褒めちぎっている内容の口コミを見かけたとき(50代 女性)

企業や店舗・サービスを極端に持ち上げる表現が目立つと、不自然と感じる人も多いとわかりました。

「熱がこもり過ぎた過剰な賛辞」や「長文での詳しすぎる称賛」が続くと、身内や社内スタッフが投稿しているのではないかと感じるようです。

<6位 評価が二極化している>
・高評価と低評価の差が大きすぎたりするものは、ヤラセだと思っています。普通の企業ならば中間の評価もあるのが普通だと思います(20代 女性)
・良い評価と悪い評価のギャップがある(50代 男性)

「口コミ欄に星5つと星1つしかない」というように、高評価と低評価がはっきりわかれていて、中間の評価がないパターンです。

「企業が自社評価を上げるために高評価レビューを投稿した」「ライバル企業が低評価の口コミを投稿した」などの結果として起こると考えられます。中間の評価がない点が不自然に感じられるため、口コミの信用性が低くなってしまいます。

<7位 同時期の口コミが多い>
・投稿された日時が短期間に集中している(40代 男性)
・発売直後の商品やサービスに対し、短期間で大量の高評価レビューが集中している場合(50代 女性)

同時期に口コミが集中していると、商品の新発売キャンペーンなどと連動して作為的に口コミが投稿されているのではと疑う人もいます。

商品が売れ続けているならば、口コミの投稿時期は分散するはずです。そのため「急に口コミが増える」「口コミが同じ日に集中している」という口コミ欄に、違和感を覚えて警戒する人も多くなっています。


口コミがヤラセだと思ったら「購入しない」が最多



「口コミがヤラセだと思ったらどうするか」という問いに対しては、「購入しない(46.9%)」と回答した人がもっとも多く、不自然な高評価に警戒感を抱いて避ける人が多いとわかりました。

また、「別の口コミを調べる(26.4%)」「商品情報を調べる(5.4%)」など、商品を買うにしても慎重に検討する人が多く、口コミに不信感を抱くことで商品に興味を抱いてから購入するまでの時間が長くなることもわかります。

<1位 購入しない>
・信用がないので、商品・サービスの購入・契約はしません(20代 男性)
・ヤラセを使う会社は嫌なので、買わない(30代 女性)
・購入をやめます。多少高くても、別の有名なブランドのものを買うようにします(40代 男性)

口コミにヤラセがあることで、商品だけではなく企業への信頼感が低下し、購入をやめる人も多数。「騙されたくないから、倫理観のある企業から買いたい」という気持ちがあるとわかります。

上記のような理由で、多少高額でもリスク回避できて信頼できるブランドやメーカーを選ぶ人も。大手メーカーや有名メーカーなら、ノウハウの蓄積や信頼感があり、口コミを見なかったとしても安心して購入できるのだと考えられます。

<2位 別の口コミを調べる>
・ヤラセではなさそうな口コミを探す。他のサイト等でも口コミを見る(30代 男性)
・マイナス評価の口コミ内容を見て考えます。マイナスでも客観的判断なら購入しますね(50代 女性)

ヤラセ口コミを見ることで、購入プロセスに新たな工程が加わる人もいます。怪しいと思った時点で買いたい気持ちにブレーキがかかり、慎重な判断を心がけ、別の口コミを調べ始めるのですね。

マイナスの口コミや他サイトの口コミをチェックする人が多く、視点やプラットフォームを変えて、多方面から確認することがわかりました。

また「マイナスの意見があっても、納得できれば購入する」という人もいて、マイナス評価が必ずしも購入意欲の減退にはつながらないこともわかります。

<3位 他の商品を探す>
・似たような商品で、もっと信頼できそうなものを探す(40代 男性)
・商品販売元自体を怪しく感じるので、他の類似商品を考えることにする(60代以上 女性)

怪しいと思ったときに購入をいったん保留し、代替商品やサービスがないか検討する人もいました。代替手段を検討した結果、元の商品に戻ってくる可能性もありますが、怪しい商品はそのまま購入候補から外すこともあるるようです。

企業側から考えてみると、競合商品・サービスが多いジャンルでは、口コミの信頼性が損なわれることによって、ライバル商品に顧客を奪われる可能性があります。

<4位 商品情報を調べる>
・口コミ以外にも商品ページを隅々まで見る(30代 女性)
・商品情報を口コミ以外で調べて、納得のいくものだった場合は購入するかもしれない(50代 男性)

口コミがヤラセだと思った場合に、「公式サイト」や「信頼できる販売サイト」などから正確な情報を入手して、購入するかどうか決める人もいました。

例えば悪質な低評価コメントが多い場合には、企業側が公式情報を充実させることによって、購入希望者の不安を軽減できる可能性があると考えられます。

<5位 どうしても欲しければ買う>
・やらせだと思っても、商品が欲しかったら購入してしまうかもしれない(50代 女性)
・自分のニーズにぴったり合っていて価格が手ごろなら購入する(60代以上 女性)

口コミがヤラセのように思えても、商品自体が自分にとって魅力的に思えたら購入する人もいるとわかります。

ただし「価格が手ごろなら」という人も。つまり、安価な商品・サービスであれば、高額な商品・サービスに比べると、ヤラセ口コミによって購入のハードルがやや上がりにくいとわかります。


消費者が求めるヤラセ口コミを防ぐ対策は「ヤラセ口コミの調査」



「企業やプラットフォームに対して求めるヤラセ口コミを防ぐ対策」を聞いたところ、1位は「ヤラセ口コミの調査(26.1%)」、2位は「ヤラセへのペナルティ実施(22.0%)」でした。3位には「通報制度を設ける(13.3%)」がランクインしています。

全体的に「監視・調査体制」と「ペナルティ」を求める人が多いとわかりました。企業やプラットフォームが口コミを監視するのはもちろん、ユーザーが参加する通報制度の導入も求められています。

また「低評価口コミを削除しない」「口コミ特典をやめる」など、企業が口コミをコントロールしようとする姿勢をやめてほしいと考える人もいました。

つまり企業やプラットフォームには、「ヤラセ業者やユーザーによる口コミを排除するよう努めること」と「都合のいい口コミ欄を作ろうとしないこと」が求められています。

<1位 ヤラセ口コミの調査>
・AIで判断しつつ、人間の手でもしっかり確認してもらう(30代 女性)
・やらせだと思われる口コミについて審議する機能を求めます。審議方法は第三者でもAIでもよいです(40代 男性)

具体的には「AI技術を活用して不自然な投稿を見つける」や「人間のチェックを組み合わせる」などがありました。「人間のチェックを組み合わせる」という回答からは、AIによる自動検出だけではやや心もとないという心理も伺えます。

商品の販売元である企業側がヤラセを主導している場合、プラットフォーム側に求められる対応となります。

<2位 ヤラセへのペナルティ実施>
・ヤラセを行ったユーザーのアカウントを使用できなくする。新たに登録をしても電話番号が同じだったら使用不可など(20代 女性)
・ヤラセを行った会社に対して、プラットフォームからペナルティを課す(30代 女性)

「ヤラセ行為を行ったアカウント停止や投稿制限」「ヤラセをした企業へのペナルティ」「ヤラセを行ったユーザーや企業を公開する(晒す)」などが挙がっています。

ヤラセが発覚したときに厳しく対処することにより、抑止力が高まると考えている人が多いとわかります。

<3位 通報制度を設ける>
・ヤラセだと思ったものを通報する(20代 男性)
・読んだ人がヤラセだと感じたら、通報できるような仕組みがあればいいかもしれません(40代 女性)

ユーザーから企業・プラットフォームに対して通報できる制度を求める人もいました。

口コミの数は膨大なので、企業・プラットフォームの手が回らないことも考えられるからです。口コミに日常的に触れ、真剣に読むのは消費者であるユーザーなので、「ヤラセかもしれない」というアンテナの制度が高いことも期待できます。

ただ通報するだけではなく、通報後の企業・プラットフォーム側の対応も重要になってきます。

<4位 投稿できる人を制限する>
・捨てアカウントでの投稿や、実際にサービスを利用していないユーザーからの口コミをなくして欲しい(30代 女性)
・書き込みができるのは本人確認済の人に限定するのがいいと思います。未確認の人だと、いくらでも嘘をつくことができるからです(50代 男性)

匿名性が高いとヤラセを行いやすくなります。そのため口コミ投稿にあたり、購入者確認や本人確認を行うことが重要と考える人も多くなりました。本人確認されていれば、「すぐ特定されてしまうので、うかつなことは書けない」という心理になりやすいと考えられます。

また通販サイトの口コミには「まだ到着していませんが楽しみです」といった内容も多く、使用したあとの口コミではないことから、参考になりません。このような口コミへの対策として、「画像つき口コミのみ投稿できる」という方法を考えた人もいます。

<5位 ヤラセ口コミの削除>
・ヤラセを行うユーザーを強制退会させ、該当ユーザーの口コミを全て削除してほしいです(30代 女性)
・企業がサクラを使ってやっているのもあるので、完全に排除はできないと思って見ています。ただ攻撃的な口コミは、消して欲しいです(40代 女性)

ヤラセ口コミが長期間放置されていると、ユーザーが戸惑ってしまいます。そのためヤラセと判断された口コミを迅速に削除してほしいという声も多くなりました。

しかし実際には「何をもってヤラセと判断するか」の基準が難しいと予想されます。

<6位 低評価口コミを削除しない>
・低評価があっても、低評価への対応によっては購入するので、誠実な対応を求める(20代 男性)
・高評価のみならず低評価も正直に公表してほしい(40代 男性)
・低評価の口コミを消されたことがあったので、低評価の口コミを消す対応をなくせばいいと思う(50代 女性)

企業によっては低評価の口コミを削除したり非表示にしたりして、口コミの評価を高く保っていることがあります。実際に低評価の口コミを書いたら、消されてしまったという人もいました。そのため低評価口コミを含めて、口コミの透明性を求める人も多くなっています。

低評価があっても、企業側からの誠実なフィードバックがあることで、企業・商品の評価が高まることもあります。

<7位 口コミ特典をやめる>
・「口コミを書いてくれたらお礼します」という方法を見直してほしい。いいものは自然と口コミをするので、過剰なプレゼントはしないでほしい(30代 女性)
・企業側が高評価をお願いして見返りを提供するのは論外(40代 男性)
・企業からのやらせを促すようなクーポンの発行はやめてほしい。プラットフォームに監視をお願いしたい(60代以上 女性)

企業・店舗によっては「口コミを書いてくれたら、クーポンを渡す」などの施策を行っています。特典目的の口コミだと、ユーザーは「クーポンをもらうから良いことを書かないと」という心理になりやすく、正直な口コミにならないという懸念があります。もっと露骨に「いい口コミを書いてくれと、企業側から頼まれた」という体験談もありました。

特典があると自然発生的な口コミにはなりにくいので、特典のやりすぎをしないよう求めているユーザーも多いとわかります。

まとめ
口コミは商品選びやお店選びでとても参考になる情報ですが、ヤラセも混じっています。そのため不自然な高評価や文章には警戒感をもつ人も多くなっています。

アンケート回答からは、企業側が主導して高評価口コミを投稿させていると疑われる場合、商品のみならず企業に対する信頼感も低下してしまい、購入意欲も下がるとわかりました。

対策としては「AIなども活用した口コミのチェック」と、「ヤラセ口コミに対するペナルティ」が挙がっています。

ただ「ヤラセは基本的になくならないと思うから、ユーザー側の受け取り方も大事」という声も。企業・プラットフォームにヤラセ排除の対応を求めるとともに、リテラシーを高めて自衛することが大切だと考えているユーザーもいるとわかりました。


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