
大日本塗料株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:里 隆幸)は、環境対応形の下塗・上塗兼用塗料「オールイン1ウレタン」を2025年7月25日より発売します。人件費などのコスト削減に加え、工程短縮によってCO2排出量や電力使用量の低減にも貢献します。作業負荷を軽減しながら、工作機械、建設機械、鉄道車両や医療機器などのあらゆる分野において、持続可能な生産体制の構築をサポートします。
オールイン1ウレタンの製品紹介サイト
世界的な資源価格の高騰や為替変動の影響により、製造業を取り巻くコスト環境は一層厳しさを増しています。こうした状況が企業活動に深刻な影響を及ぼしており、安定供給と品質維持の観点からも、各メーカーにとってコスト上昇への対応は避けられない課題となっています。実際、塗装業務にかかるコストの見直しを進める企業も増えています。
こうした課題に対し、当社では「塗料で何かできないか」という視点から検討を進めてまいりました。塗装業務における最大のコスト要因は人件費であり、特に塗装工程の多さや複雑さが負担を増加させる一因となっています。こうした背景を踏まえ、
塗装工程の一部を省略することで人件費の削減を図るべく、「オールイン1ウレタン」を開発しました。
「オールイン1ウレタン」は、従来の塗装工程を簡素化しながらも品質の維持が可能です。これにより、コスト削減だけでなく、工程短縮によるCO2排出量や電力使用量の削減に貢献します。2050年までにカーボンニュートラル社会の実現が求められる中、環境負荷の軽減にも資する製品として活躍します。
1.塗装工程の削減
下塗・上塗兼用塗料の為、1コート分の塗装工程が削減可能です。加えて下塗塗料と上塗塗料を塗り分けしない為、インターバルの時間も削減することができます。塗料及びシンナーの一本化により、在庫管理も容易です。

塗料コスト・作業時間の削減
2.省工程化によるコスト削減
作業時間の短縮により、生産効率が向上します。従来の塗装仕様と比較して、
作業時間は約30%削減、コストは約33%削減が見込まれます。この作業時間の削減は、過程で発生する温室効果ガスや電気・熱の排出の抑制にも繋がります。

コスト削減率(概算)
3.稼働電力やガスの使用量の削減
オールイン1ウレタンは、常温乾燥から強制乾燥(標準条件80℃×30~60分)も幅広く対応可能です。そのため、従来焼付乾燥(100℃以上での乾燥)で運用している場合、強制乾燥レベルまで焼付温度を低温化することで稼働電力やガスの使用量の削減が見込めます。またガス使用量の削減に伴って、Co2の排出量の低減にも貢献します。

温度設定を下げることでガス使用量・Co2排出量を削減できる
4.兼用塗料でありながらも外観を損なわない
下塗・上塗兼用塗料は防錆性を兼ね備えることから外観が損なわれる傾向にあります。しかし、「オールイン1ウレタン」は防錆性を兼ね備えながら2液ウレタンと同等レベルの外観が実現可能です。

オールイン1ウレタンの外観

2液ウレタンと同等レベルの外観
5.幅広い調色対応
あらゆる色に対応しており、工作機械や鉄道車両などの特徴的な色も調色可能です。
少量多品種のご要望にもお応えします。
■塗膜性能比較

※テストピースはSPCC-SDを使用。オールイン1ウレタン(白)は標準膜厚で80μm±20で塗装し、20℃×7日間乾燥後各テスト実施。他社品はカタログデータ抜粋。
■2コート仕様との比較
従来仕様と同等の性能を有し、耐薬品性においては従来仕様を上回る優れた特性を備えています。

※テストピースはSPCC-SB、色は白系淡彩色を使用。
●本リリースに関するお問い合わせ
大日本塗料株式会社
総務部 広報・デザイン課
TEL:06-6266-3102
Mail:dnt-kouhou@star.dnt.co.jp
●オールイン1ウレタンの購入に関するお問い合わせ
大日本塗料株式会社
車輌産機・プラスチック塗料事業部
TEL:06-6266-3135(大阪)
TEL:03-5710-4501(東京)
塗料相談室フリーコール TEL:0120-98-1716