大阪を中心に活動するイラストレーター7人によるグループ展「筆侍のススメ」が10月13日、南船場のギャラリー「ペーパーボイス大阪」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6262-0902)で始まった。
今回で8回目となる同展は、仕事がきっかけで知り合ったという同年代のイラストレーターグループ「七人の筆侍」が主催するもの。日ごろさまざまなクライアントの仕事を請け負うが、毎年1回は同展のために描き下ろした作品を出し合い「筆でまじめに切り合う」という。
これまで「桃太郎」「チャンバラ」「レコジャケ」などテーマに沿った作品を展示してきたが、今回は「自分の好きなものをストレートに出してみよう」とあえてテーマは設定せず自由とした。
中川学さんは司馬遼太郎の小説「世に棲む日日」のシーンを、昭和初期のポスター風に表現。「古い感じを出すため、色を3色だけにして印刷した」と中川さん。仲里カズヒロさんはハワイ、落語、中国をテーマに「顔出し看板」を展示、自由に顔を出して写真を取ることができる。1人で来場した人に向け、顔部分に鏡を取り付け自分で撮影できる顔出し看板も。寺西晃さんは子どものころに見ていたというドラマ「俺たちの朝」「俺たちの旅」などをポスター風に制作。北村信明さんは仕事では取り上げにくい「ゾンビ」をテーマに「気持ち悪い」(北村さん)イラストを展示する。そのほか東學さん、奈路道程さん、山本重也さんの作品を展示する。
開催時間は9時~17時15分(最終日は16時まで)。17日・18日は休館。