南船場で「実験写真家」上原ゼンジさんの写真展-自作レンズも

上原さんが自作レンズで撮影した写真

上原さんが自作レンズで撮影した写真

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 南船場の写真ギャラリー「ナダール」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)で現在、実験写真家・上原ゼンジさんの作品展「上原ゼンジの世界」が開催されている。

「ライトボックス」にほおずきを載せ撮影した写真

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 上原さんは埼玉県出身の写真家で、カラーマネジメントに関する執筆や講演も行う。雑誌社に勤務する傍ら、1986年から写真家・森山大道さんのワークショップに参加。写真が面白くなり雑誌社を退社しフリーランスとして活動する。自作レンズやユニークな撮影方法を駆使し写真を撮影する「実験写真家」として本も出版。

 会場には、100円ショップや東急ハンズで購入した材料を使って作った自作レンズとともに、それらを使って撮影した写真が並ぶ。菓子が入っていた紙製の筒の内部に鏡を仕込んだ万華鏡のようなレンズや、筒の先に丸い球をレンズとして取り付けたものなど、自作レンズはいずれも身近な材料で作ったものばかりだが、撮影された写真は自作レンズからは想像もつかないものばかり。

 そのほか、ガラスコップの底をレンズにして撮影した写真や、写真のポジを見るための「ライトボックス」に卵を載せ撮影した写真を、フォトショップで色を反転させ、地球そっくりに見える写真など、全33点を展示する。

 ナダールの橋本大和さんは「ナダールでは、いろいろな写真を肯定していきたいと考えている。間口を広く、多くの人に写真に興味を持ってもらいたい。上原さんの写真は、見るだけでなく自分も撮ってみたいと思わせる」と話す。

 10月31日には上原さんのトークショー「創作のネタばらしをします!」を予定するが、参加申し込みが多く既に申し込みを締め切っている。

 開催時間は11時~19時。月曜休廊。11月8日まで。

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