古典的印画方法でプリントした「青みがかった」写真-南船場で三人展

古典画法「サイアノタイプ」による写真を展示

古典画法「サイアノタイプ」による写真を展示

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 南船場の写真ギャラリー「壹燈舎(いっとうしゃ)」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6121-6202)で現在、サイアノタイププリントによる写真展「三人展」が行われている。

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 サイアノタイププリントとは、1842年にイギリスの科学者・天文学者だったジョン・ハーシェルによって発明された古典的な印画方法で、第二鉄塩が日光の紫外線によって第一鉄塩に変化する性質を利用して、写真を紙や布、ガラス、木片などに焼き付けることができる。「サイアノ」とはギリシア語のシアノス(=濃紺)が語源で、その名の通り独特の青い画像が得られるのが特徴。

 今回の「三人展」では、大阪芸術大学通信教育部写真学科で学んだ坂上征治さん、宮本守雄さん、山野辰雄さんにより制作された、趣向の異なる3タイプのサイアノタイププリントによる作品23点を展示している。

 数年前にサイアノタイププリントに出会った山野さんは、デジタルカメラで撮影した写真をプリンターで印刷する際に、サイアノタイププリントの手法を応用する。「まず黒インクで写真の印刷をした後、サイアノタイププリントで使用する薬品をプリンターインクの代わりに用い、版画の要領で重ねて印刷することで、独特の青みがかった写真ができる」と山野さん。「サイアノタイププリントは耐久性が高く、160~170年前の写真でも残っている」とも。

 営業時間は12時~19時。月曜定休。11月29日まで。

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