高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)で11月22日、小学生の子どもたちの「デパートでのお仕事体験」が行われた。
同社は子どもの仕事体験施設「キッザニア甲子園」内でデパートパビリオンを出展している。今回の仕事体験は「同様のイベントを実際の店舗で行い、生きた社会教育にしてほしい」(広報担当者)と高島屋大阪店内で実施。小学2年生4人、3年生2人の計6人が、各自のネームバッチ付きの高島屋の制服を着て接客や販売を体験した。
当日朝に、集合した子どもたちに担当者があいさつや手の組み方、お辞儀の仕方などをレクチャー。子どもたちは「販売員はお客さまにいい印象を持ってもらうことが大事。笑顔でしっかりとあいさつしましょう」などの教えを受け、ぎこちなさを残しながらも「いらっしゃいませ」のあいさつを練習した。
子どもたちは開店時間の10時から約3分間、入り口で来店客を迎えた。その後3階のクリスマス特設ショップに移動。店内の商品ディスプレーを3組に分かれて実践した。最後はクリスマス商品のラッピング、紙袋での手渡しを学び、南海電鉄側入り口であいさつを行いながら、練習や一般客相手の受け渡しを体験した。
仕事体験は11時に終了。「楽しかった」「商品を包むのが難しかった」「上手くできたこともあって、うれしかった」と振り返った子どもたちに、担当者は「みんなで一緒に店員の仕事をするうちに、最初は硬かった顔が、だんだん笑顔になってきました。すてきな販売員になれたと思います」とねぎらった。
大阪市内から参加したという双子の小学2年生の母親は「普段は見られない、大人が働いている世界を見られて良かった。この経験を根にして今後に生かしていってほしい」と話す。同店広報担当の笠松さんは「わたしたちもいい勉強になった。未来のお客さまであり、もしかしたら一緒に働くかもしれないあの子たちが、高島屋にもっと親しんでいってもらえたら」と期待を寄せた。