老舗宝飾店「芝翫香(しかんこう) 新本店」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6251-9091)が12月22日、南船場の御堂筋沿いに移転・リニューアルオープンした。
同店は、香料やくしなどの販売店として心斎橋筋商店街で1813(文化10)年に創業した、196年の歴史を誇る老舗宝飾店。現在は宝石や貴金属を中心に販売している。創業以来、心斎橋筋商店街の顔として大丸心斎橋店本館近くの一等地で営業を続けてきたが、「以前は大手百貨店を中心に40代以上のお客さま向けの店舗が多かったが、現在では20代のお客さまを中心とした店舗が増えている」(同社)と、客層変化を移転理由に挙げている。
新本店は、御堂筋と長堀通りが交わる新橋交差点北側の、「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」「スワロフスキー」などの海外宝飾ブランドが立ち並ぶエリアに位置し、心斎橋筋商店街に比べると落ち着いた街並み。御堂筋に面した路面店で、旧本店と同等の260坪の広さを誇る。
心斎橋筋商店街では老舗店の撤退が相次いでおり、跡地に若者向けのカジュアル衣料品店や薬局などが入居する例が増えている。8月末にはそごう心斎橋本店が閉館し、11月14日に大丸「北館」として開業、食品売り場だったデパチカ(地下1階~地下2階)を18~24歳向けのファッションフロア「うふふガールズ」としてオープンするなど若年向けの店づくりで話題を呼んでいる。
来春には戎橋北東の商業ビル「Luz Shinsaibashi(ラズ心斎橋)」にスウェーデンのカジュアル衣料チェーン「H&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)」が出店するほか、秋にはユニクロが国内最大規模の旗艦店の開業を予定するなど、心斎橋筋商店街はより若者の街へと変ぼうを遂げる。
営業時間は10時30分~19時。第2水曜定休。