南船場の写真ギャラリー「壹燈舎(いっとうしゃ)」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6121-6202)で7月6日、自作したレンズを一眼レフカメラに取り付けて撮影した写真を展示する「なんちゃってピンホールレンズ展」が始まった。
昨年5月に続き2回目となる同展。レンズを使わずに小さな穴(ピンホール)を使って写真を撮影する一般的なピンホールカメラとは異なり、凸レンズを使って自作した「なんちゃってピンホールレンズ」を一眼レフカメラに取り付けて撮影した写真を展示する。
「なんちゃってピンホールレンズ」は、中央に穴を空けたレンズキャップの外側に紙製の筒を取り付け、その先に凸レンズを取り付けたもの。製作した久保尚子さんは「知人からもらったレンズのほか、家にあった材料で作ったので、ただ同然で面白いレンズができた」と説明する。
会場には、同レンズを使って久保さんが撮影した、花などの写真26点を展示する。ピントはレンズから1センチかそれよりも近くに合うため、花や虫などの対象物にぎりぎりまで近付いて撮影した。レンズを傾けることでピントを合わせる位置を調整したり、筒の内側に銅板を張り付けたことで面白い変色が実現できたりと同レンズならではの独特な雰囲気の作品が並ぶ。会場には同レンズも展示する。
開館時間は12時~19時。入場無料。12日休館。今月18日まで。