大阪・ミナミを中心としたエリアで10月1日より、「大阪コナモン博覧会」(コナ博)が開催される。
「コナモン」とは、たこ焼きやお好み焼き、うどん、ラーメンなど粉を使った料理とその文化を表す「粉もの」という言葉の愛称で、関西や一部の地域では親しみを込めて「コナモン」と呼んでいる。同イベントは、生活文化研究家でタコヤキストの熊谷真菜さんが会長を務める日本コナモン協会を中心に組織された実行委員会が主催し、主に観光客に向けて「大阪」をPRするもの。
同イベントは、「コナモンの聖地である大阪を盛り上げ、コナモンの素晴らしさを多くの人に味わってもらうと同時に、浪速の食文化の奥深さを知ってもらおうという初の試み」(同協会)と位置づける。
イベントは、期間中各店舗で販売されている公式ガイドブック「コナ博ガイド」(315円)を手に、会場に見立てた「大阪の街」を食べ歩いてもらう内容。同ガイドには、ミナミを中心とした130の「コナモン」店舗と、物販などを行う協力店が掲載されており、「コナ博ガイド」を提示すると各店舗から特典を受けることができる。同時に、「マイ箸推進キャンペーン」も行う。
同協会の林晃正さんは「大阪は『天下の台所』といわれるほど食の文化が栄えるとともに、『天神祭』などの魅力的な文化も持っているが、これまでは大阪文化の良さを知ってもらう機会やイベントが少なかった。『コナモン』を入口として、大阪文化の数ある魅力を全国の観光客に向け紹介していきたい」と話している。開催は12月25日まで。
10月20日、21日の2日間、湊町リバープレイスでは大阪の「コナモン」名店や、全国各地の「ご当地コナモン」が集結する「ミナミ粉もんパーク」の開催を予定している。