![1月14日にプレオープンした「SYSTEMA GALLERY」オーナーの石田克さん](https://images.keizai.biz/namba_keizai/headline/1295486604_photo.jpg)
北堀江に1月14日、現代美術ギャラリー「SYSTEMA GALLERY(システマ・ギャラリー)」(大阪市西区北堀江3、TEL 06-6531-1733)がプレオープンした。
ギャラリーのコンセプトは「The Gateway to the World(世界への玄関口)」。日本人作家と海外との「架け橋」になることを目指す。その実現に向け、今年10月1日には、ネパール・カトマンズのホテル「Hotel Holy Himalaya」内に提携ギャラリー「SYSTEMA GALLERY KATHMANDU(システマ・ギャラリー・カトマンズ)」をオープンする。客室を含むホテル全館を会場に作品を展示するほか、現地の芸大とも提携し、「世界各地から人が集まるこの地区で、日本を始めアジアの現代美術作品を世界に向けて発信していきたい」とオーナーの石田克さん。
石田さんは1977(昭和52)年にシステマ(東大阪市)を設立し、国内で初めて革製のバインダー式手帳を生産販売。文房具・小物を中心に同ブランドを展開してきた。同時に、現代アート収集家でもある石田さんは昨年、自ら筆を執り絵画の制作を開始。1年間に「2010あさご芸術の森大賞展」大賞、「第20回富嶽ビエンナーレ展」佳作賞を受賞するなど、60代の新人作家として注目を集めている。
もともと「アトリエとして使える場所を探していた」という石田さんは、北堀江のビル3階に110平方メートルのスペースが広がる現在の場所に出会い、「せっかくの広いスペースなので、アトリエとしてだけではなく、1年の3分の1はギャラリーとして活用することにした」と話す。「パリの隠れ部屋」をイメージして改装した内部は、約10メートルの通路と3つの展示室を備える。
同ギャラリーでは現在、設備チェックを兼ねたプレオープン企画として、石田さんの個展「大個展、、、かもしれない」を開催中。金曜・土曜・日曜のみ。入場無料。今月29日まで。2月1日、約40人の作家が参加するオープン記念企画「現代美術選抜招待展」をもって本格始動する。月曜休廊。入場無料。2月13日まで。
2月15日には、作家がデザインしたTシャツやバッグ、文房具など、「一点もののアート作品よりも手の届きやすいグッズ」を数量限定で販売する「SG Edition Shop(エディションショップ)」もギャラリー内にオープンするという石田さん。「金曜・土曜・日曜を中心に作品展を開き、それに合わせてエディションショップも営業する予定。時々しか開いていないが、行けば必ず質の良い作品に出会える空間にしたい」と意欲をみせる。
営業時間は12時~19時。