南海電鉄(大阪市中央区難波5)は2月15日、難波駅南方の「C街区保留地」(大阪市浪速区敷津東2)に建設するオフィスビルの概要を発表した。
同社は昨年9月29日、なんばパークスの南側にある、約8,000平方メートルの同保留地を大阪市難波土地区画整理組合から購入した。昨年11月9日には、同保留地の西側約3,000平方メートルの部分にライブホール「Zepp Osaka」の誘致を発表、2012年春の竣工・開業を予定している。
今回発表したオフィスビルは、「Zepp Osaka」の東側に隣接して建設するもので、延べ床面積は約1万6,700平方メートル、地上12階建て。2011年秋に着工し、2013年春の竣工(しゅんこう)を予定する。オフィスビルと「Zepp Osaka」の間には、地域住民の憩いの場となる緑地帯「グリーンプラザ」を設け、なんばパークスとのイメージの連続性を図る。
同ビルの4~11階部分には南海電鉄本社が移転するほか、2~3階部分には大阪府立大学が入居する。同大学では「21世紀科学研究機構観光産業戦略研究所」などを設置する予定で、難波を観光・文化・地域プロデュースの発信拠点と位置付ける。両者は、ミナミ、難波、南大阪地域の活性化に向けた連携協定も締結し、観光を核にさまざまな取り組みを共同で行う予定。