南海電鉄(大阪市中央区難波5)は3月3日、大手私鉄では初めてとなるクリーニング事業に参入、1号店をなんばCITY(同)本館1階に出店した。
1号店となる「ノムラクリーニング なんばCITY店」(TEL 06-6644-2656)は、クリーニング大手のノムラクリーニング(八尾市)と提携し出店したもの。南海電鉄が経営を行い、ノムラクリーニングが運営する。
同事業への参入理由について、同社では「出勤・帰宅時などに利用しやすい駅施設などに事業展開することで、駅の魅力や利便性向上を図ることができる」ほか、「小スペースで営業でき店舗区画を有効利用できる」「大掛かりな設備投資が不要で出店コストを低く抑えられる」ことなどを挙げている。同店の初年度売り上げ目標は2,700万円。今後、沿線の駅施設を中心に店舗を拡大していく計画。
価格は、ワイシャツ=200円、メンズパンツ・セーター・スカート=各600円、レディスパンツ=650円、スーツ(上着)=850円など。預けた日の翌日18時に仕上がる。営業時間は8時~21時。
同社では、2008年度~2010年度の3年間にわたる中期経営計画で「沿線活性化の推進」を柱の一つに掲げているほか、2月24日に発表した2011年度~2014年度の4年間にわたる新中期経営計画でも「新たな事業領域への進出」を掲げている。クリーニング事業への参入はこれに沿ったもの。