![折りたたむと平面になる衣服](https://images.keizai.biz/namba_keizai/headline/1302774149_photo.jpg)
南船場の「ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBA(エルトブ テップ イッセイ ミヤケ / センバ)」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6251-8887)に4月14日、一枚の布でできた服やバッグなどが登場した。
「132 5. ISSEY MIYAKE(イチ サン ニ ゴ イッセイ ミヤケ)」と名付けられたこれらのアイテムは、三宅一生さんやテキスタイルエンジニアの菊池学さん、パターンエンジニアの山本幸子さんらイッセイ ミヤケのスタッフ8人で構成する研究・開発チーム「Reality Lab(リアリティー・ラボ)」が考案したもの。
折り紙のように折りたたまれた一枚の布を手に取り持ち上げると、衣服としての立体造形に変化する。折り目は全て三角形で構成されており、折りたたんだ状態で箔(はく)押しをしている服では、着用すると独特の模様が出現する。一枚の布を折りたたみプレスをかけ、切り込みを入れたり糸で縫い止めたりする位置を変えることで、同じ型紙(折りたたみ形状)からシャツやスカート、パンツ、ワンピースなどさまざまな形状の衣服ができあがるという。
開発にあたり、コンピューターサイエンティストで筑波大学大学院准教授の三谷純さんがコンピューターを用いてモデリングした幾何学形状の立体折り紙をヒントにした。立体的な折り紙に「折り線」や「切り込み」を入れることで平面にたたむ方法を見いだし、衣服としての美しさや着心地を配慮し作り上げたという。
店内には、現在開発中の照明器具も展示している。この照明器具も同様に一枚のシートからできており、素材を工夫し自立するようにしている。
営業時間は11時~20時。