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南堀江などで書体「秀英体」生誕100周年記念展-特別講演会も

グラフィックデザイナー25組が出展する同展は、1月に東京で行われた「秀英体100」の大阪巡回展

グラフィックデザイナー25組が出展する同展は、1月に東京で行われた「秀英体100」の大阪巡回展

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 大日本印刷(東京新宿区)が運営するグラフィックギャラリー「dddギャラリー」(大阪市西区南堀江1、TEL 06-6110-4635)で現在、同社のオリジナル書体「秀英体」の生誕100周年を記念した企画展「秀英体100」が行われている。監修は日本デザインセンター・最高顧問を務めるグラフィックデザイナーの永井一正さん。

誕生した明治から現代まで、秀英体の100年の歴史をひもとく貴重な資料を展示

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 秀英体は、明治初期から自社で活字の開発に取り組んでいた秀英舎(大日本印刷の前身)が1912(明治45)年に完成させたオリジナル書体。豊富なバリエーションを誇る秀英体の中でも特に明朝体は高く評価され、先行していた築地体と並んで「明朝活字の二大潮流」と称されるまでに。2007年には、「秀英体の次の100年」を見据えたリニューアルプロジェクト「平成の大改刻」を開始し、最新の印刷・表示技術に最適な書体の開発を進めている。

 書籍や広告、ポスター、開発資料などを通して、活版印刷からデジタル活用まで、時代とともに大きく変化を遂げてきた秀英体の100年の歴史をひもとく同展。今年1月に「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」(東京都中央区)で行われた同展の大阪巡回展となる今回は、DTP用フォントなどの販売を手がけるメーカー「モリサワ」(浪速区)の本社ビル1階のエントランスと「dddギャラリー」の2会場で開催する。

 会場には、貴重な資料に加え、秀英体の魅力を伝えようと25組のグラフィックデザイナーが「四季」をテーマに制作した新作ポスターが並ぶ。そのほか、モリサワ本社ビルでは秀英体をかたどったベンチや秀英体を使ったインタラクティブコンテンツ「写心機ver.2」、dddギャラリーでは活版印刷に使用される膨大な秀英体の活字を並べた「活字棚」も展示する。

 dddギャラリー=11時~19時(土曜は18時まで)、日曜・月曜・祝日定休。モリサワ本社ビル=10時~17時、土曜・日曜・祝日定休。入場無料。5月11日まで。

 22日には、モリサワ本社ビル4階で出展作家の一人・杉浦康平さんが講演を行う。当日は「文字と書物」に関するコレクションが並ぶショールームの見学も可能。開催時間は18時~20時。参加無料。事前にdddギャラリーまで電話予約が必要。

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