2012年春に移転を予定しているライブホール「Zepp Osaka(仮称)」(大阪市浪速区敷津東2)の建築工事が始まった。
「Zepp」は、ホールネットワーク(東京都港区)が全国6都市で運営するライブホール。大阪では「Zepp Osaka」(住之江区)の名称で1998年に運営を開始、音楽ライブを中心に演劇、講演会、展示会などに用いられている。昨年11月に、同社の箕輪悟社長が記者会見でなんばエリアへの移転を発表、「もともと運営期間を10年前後と計画し、大阪南港に代わる新たな候補地を探していた」と明かした。
新「Zepp Osaka」が立地するのは、南海なんば駅から800メートルほど南に行った場所で、南海今宮戎駅の近く。北側にクボタ本社ビルや住宅展示場があり、南側にはタワーマンション「なんば グランドマスターズタワー」が立地する。南海電鉄が昨年9月に約8000平方メートルの土地を買い取り、駐車場として利用していた場所。新「Zepp Osaka」は、そのうち西側の約3000平方メートル部分に建築する。
東側の約5000平方メートル部分には12階建てのオフィスビルを建築、4~11階部分には南海電鉄本社が移転するほか、2~3階部分には大阪府立大学が入居する。新「Zepp Osaka」とオフィスビルの間には緑地帯「グリーンプラザ」を設け、屋上庭園を設けるなんばパークスとの連続性を持たせる。
工期は2012年2月末までを予定。