大阪・アメリカ村の書店「スタンダードブックストア」(大阪市中央区西心斎橋2、TEL 06-6484-2239)地下1階のカフェで11月19日、アイヌ文化を体験する参加型イベント「アイヌ文化に触れよう!一緒に歌って踊って、秋の味覚付!」が行われる。
アイヌ民族博物館(北海道白老町)が今月20日、大阪では初となる移動博物館「アイヌミュージアムフェア in 大阪」を中央公会堂(北区中之島)で開催するのに先立ち開く同イベント。同館学芸員による講話、伝統舞踊、竹製の伝統楽器「ムックリ(口琴)」演奏体験のほか、ビームス創造研究所・クリエーティブディレクターの赤田義郎さんと同社関西プレス担当の谷篤人さんがアイヌの民族衣装について語る「ファッション解説」のコーナーも予定する。
アイヌ民族博物館は2009年、「白老から世界へアイヌ文化を発信」しようと同フェアを開始。道外での開催は昨年の横浜に続き2回目となる。主催は「アイヌ文化とともに地域再生推進協議会」。来年3月には仙台市でも同フェアを予定する。
同館伝承課の山丸郁夫課長は「カフェのような場所で行うのは今回が初めて。文化を発信する側がオープンになって、アイヌの文化を知ってもらうきっかけ作りをしなければ。まずは気軽に来て体験してほしい」と話す。同店の中川和彦代表は「たくさんの人が北海道に出向いたり、博物館を訪れたりするきっかけになれば」と期待を寄せる。
開催時間は19時30分~21時30分(予定)。参加費は700円で、ムックリと北海道産のサケを使った限定メニューが付く。事前予約が必要。店頭・電話・メールで予約を受け付けている。
同カフェでは現在、大正時代のアイヌ民族の姿を捉えた貴重な写真資料を紹介するパネル展「水面に映るコタンの記憶」が開かれている。アイヌ民族博物館所蔵のパネル9枚のほか、儀式で使われる敷物などを展示。期間中、北海道産のサケとイクラを使った「親子丼」とスープ「チャプオハウ」のセット(700円)を1日10食限定で販売する。
開催時間は11時~22時30分。入場無料。