大阪・アメリカ村の商業施設「BIG STEP」(大阪市中央区西心斎橋1)地下2階に2月8日、学生がプロデュースする期間限定ショップ「il(イル)」がオープンした。店舗面積は29坪。
運営・プロデュースするのは、バンタンデザイン研究所ファッションビジネス学科の学生ら12人。店名はイタリア語で「次へ」を意味する単語から命名した。同校では毎年卒業制作の一環として期間限定の店舗を運営しているが、今回は従来の路面店などと異なり、BIG STEP内への出店となった。店のコンセプト決定から商品のセレクト、販売ルートの確立までを学生自身が手掛けたほか、椅子をリメークした什器など店内ディスプレーにも手作りの努力が光る。
コンセプトは「『il』から始まるSTORY」。例えば「休日をカフェで過ごす学生」などのシチュエーションを想定し、そのスタイルに合った新しいファッションや「今までとは違う新しい自分」を提案する。ターゲットは、運営する学生らと同じ10代後半から20代半ばまでの男女。衣料品は新品・古着両方、他にもファッションアイテムや雑貨など300点以上を取り扱う。併せて同校のグラフィックデザイン学科の学生と組んで制作した限定Tシャツ、ファッションデザイン学科の生徒と開発した靴下も販売する。
「梅田や堀江などに買い物に行く若者が多いが、その合間にふと立ち寄ってくれる店を目指したい」と学生の鳥谷哲也さん。「この店を訪れた人全員が、帰る時まで楽しんだ気分になってもらえるよう頑張りたい」と意気込む。
営業時間は11時~20時。今月14日まで。12日までは同校ヘアメーク学の部生によるワンポイントヘアメーク講座(無料)も開く。