大阪・南船場に島根の食材を使ったカジュアルレストラン「ランチ&ディナー グレース」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6227-8339)がオープンし、2カ月が過ぎた。
2月2日にオープンした同店は、昨年12月末まで島根県大田市で90年続いた老舗料亭「福乃家」を経営していた福井茂さんがオーナーシェフを務める。「大田は大型スーパーが倒産したり、学校が統合されたりするなど少子高齢化が進んでおり、懐石料理のニーズがなくなってきた」(福井さん)ことから、学生時代に暮らしていた大阪への出店を決意。家族を島根に残し、単身で大阪での新規出店を決めた。
店舗面積は30坪。個室を含め45席を設ける店内は明るい雰囲気に仕上げ、女子会などでの利用も多いという。地鶏と豚肉とキャベツが入った島根県の郷土料理「名物トリトン鍋」(1人前=1,280円。注文は2人前から)のほか、「島根和牛ほほ肉のビーフシチュー」(800円)、料亭時代に「皇太子に献上した」という「料亭のだし巻き」(400円)の人気が高い。そのほか、刺し身、干物、一品料理、串料理、アップルパイ(420円)など幅広く提供する。島根の地酒「石見銀山」(850円)も用意。ランチタイムにはバイキング(ドリンク付き、880円)の人気が高い。
料亭時代からの仕入れルートを生かし、和牛・鮮魚を島根から直送する。島根県が島根の味を堪能できる飲食店を認証しPRする「縁結び美味しまね」事業を展開しており、同店も認証店になっている。
客単価は、ランチ=880円、ディナー=3,000~3,500円。営業時間はランチ=11時~15時、ディナー=17時30分~22時。日曜定休。