今宮戎（いまみやえびす）神社（大阪市浪速区恵美須西1）で5月5日、「親子で楽しくそば打ち食育体験」が催された。そば店「しのぶ庵」など飲食店を展開するエムアンドエムフーズ（大阪市浪速区難波中1）が企画した。

自分たちで打ったそばを食べる親子連れ

　今回は大阪市内などから5組の家族が参加。まず同社の職人から手ほどきを受け、自分たちでのそば打ちに挑戦した。「難しい」「切ると不ぞろいになった」などの声が上がる中、全家族が手製のそばを完成。作ったそばは今宮戎神社に奉納した後、境内で実際に味わった。最後に同社で提供している製品のそばと食べ比べると、「全然違う」「切りそろえられていてきれい」などの声も。4人で参加した家族は「意外とできた」「楽しかった」と顔をほころばせた。

　今年で5回目となる同企画。きっかけについて、同社の大橋正伸社長は「以前勤務していた店で、老人ホームに出張のそば打ちをサービスしたらすごく喜ばれた。そばで地域や社会に貢献できる何かがあるんじゃないかと思った」と話す。その後、今宮戎神社とのコラボで今回の企画が実現。「そば打ち体験を通して、食育を行いたい」との思いから、「そばを通じた親子の触れ合いと感謝」「日本の食文化の素晴らしさ」「やればできるということ」の3つをテーマに、そば打ち体験を続けているという。

　「そば店と神社はともに、地域の人が温かい気持ちになれる場所。今後はいろんな地域でそば店と神社の結びつきを提案していきたい」とも。