「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」とコラボした南海電鉄の特急ラピート「赤い彗星(すいせい)の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバージョン」の運行が4月26日、始まった。同日、南海難波駅で記念セレモニーが行われ、声優の池田秀一さんらが登場した。
空港線開業と特急ラピートの運行20周年を記念し、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode 7 『虹の彼方に』」とタイアップ。特急ラピートの1編成の外観を、同作の登場人物で「シャアの再来」と言われているフル・フロンタルが率いるネオ・ジオン軍をイメージした赤色に染め上げた。
「本日はわがネオ・ジオンの晴れがましい式典にようこそ」の声とともに、フル・フロンタルの声優・池田秀一さんが登場。「今までいろんなモビルスーツに乗ってきたので、この赤いラピートも操縦してみたい」とあいさつした。同社鉄道営業本部長の金森哲朗さんは「空港と、日本のポップカルチャーの発信地である難波を結ぶこの赤いラピートは、国内だけでなく海外の方にも注目していただけるのでは」と期待を寄せた。
その後、難波駅長の後藤聡明さん、マスコットキャラクターのラピートくんを含めた4人でテープカットを行った。ものまね芸人ぬまっちさんもコスプレ姿で登場し、「ラピートくんが青いのはけしからんが仕方がない。南海電鉄はよくやってくれた」とものまねで華をそえた。
最後に、セレモニー列車の出発を見送った。池田さんがガンダムシリーズの有名セリフをもじって「見せてもらおうか、赤いラピートの性能とやらを」と呼びかけると、集まった観客から大きな拍手が起こった。
同列車は、難波駅~関西空港駅間で6月30日まで運行される。運行速度は3倍ではなく、通常。スーパーシート車内には登場人物「ミネバ・ラオ・ザビ」「フル・フロンタル」「アンジェロ・ザウパー」の専用席も設置している。