大阪・ミナミエリアで2015年に開催予定の「大阪ミナミ400年祭」に向けたシンポジウムが、11月15日にスイスホテル南海大阪で開かれた。公募から選ばれたロゴマークが発表され、授賞式が行われた。
「大阪ミナミ400年祭」は、来年2015年に道頓堀川開削400周年を迎えることから、400年かけて形成されてきた大阪のミナミエリアが次の400年を考える「まちづくり元年」として実施する一大イベント。大阪らしい繁華街や文化の街としての魅力を発信し、持続させる仕組みへとつなげるのが狙い。
実行委員会の準備の一環として、共通ロゴマークを募集。63人から89点の応募が寄せられた。その中から最優秀賞1点と、優秀賞2点、特別賞5点を選出。最優秀賞には、大阪市に住むデザイナーのクリオカイチロウさんの作品が選ばれ、披露された。
クリオカさんのロゴマークでは、道頓堀川と御堂筋をカラフルな帯で表現。この2本のラインから大阪・ミナミエリアが成り立っていることを視覚的に表現するとともに、「ミナミ」の文字も入れ、国旗のようなデザインを施した。審査員の一人である大阪府立大学特別教授の橋爪伸也さんは「素晴らしいマークができた」と絶賛。「ミナミを独立国家のように盛り上げていきたい。国旗のようにこれを旗印にしたい」と意気込みを語った。クリオカさんは「見て単純に分かりやすいもの、向かう方向が分かるものを作りたかった。他のエリアとは異なる独特の個性を持つミナミエリアを表すため、国旗のようなデザインを採用した」と話した。
その後、大阪ミナミ400年祭で行われる予定のさまざまなプログラムの内容を発表。「芸」「商」「街」「祭」の4部門において、ミナミエリアの商店街や企業、学生や有志団体による計22本の企画が発表され、それぞれが企画の魅力をプレゼンテーションした。