「映画発祥の地」から老舗映画館が消える-千日前国際シネマ休館

3月31日に休館した「千日前国際劇場」

3月31日に休館した「千日前国際劇場」

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 「映画娯楽発祥の地」といわれる大阪・ミナミから老舗映画館が消えた。半世紀以上にわたり映画ファンを楽しませてきた「千日前国際シネマ」「千日前国際劇場」「千日前国際地下劇場」の3館が3月31日に休館した。今後の具体的な計画が明らかになっていないことから、事実上の閉館とみられる。

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 「千日前国際シネマ」は戦後間もない1946年に開館、「千日前国際劇場」「千日前国際地下劇場」はいずれも1956年の開館で、ともに半世紀以上の歴史を誇る。映画全盛期には石原裕次郎さんや吉永小百合さんが舞台あいさつに訪れるなど、日活映画の「顔」として親しまれてきたが、最近では難波駅周辺にできたシネコンに客足を奪われていた。

 周辺では2006年9月に「千日前OSスバル座」が閉館したのをはじめ、昨年4月には「道頓堀東映」「角座1・2」など半世紀以上続いた老舗劇場が相次いで閉館した。残された3館を守ろうと今年1月には有志が「千日前シネマ倶楽部」を結成し、千日前国際シネマで「京マチ子 名作映画まつり」を開催するなどしてきたが、経営難から休館となった。

 111年前の1897年に日本最初の映画娯楽興行が行われた大阪・ミナミは「映画娯楽の発祥の地」といわれているが、戦後に相次いで建設された老舗映画館がこれですべて消えたことになる。

大阪初の映画会社「三友倶楽部」創業地に記念銘板-千日前商店街(なんば経済新聞)千日前国際シネマで京マチ子さんの名作を特集-ポスター展も(なんば経済新聞)千日前国際劇場で「チャップリン映画祭」-没後30年で回顧上映(なんば経済新聞)「道頓堀東映」「道頓堀東映パラス」が52年の歴史にピリオド(なんば経済新聞)

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