大阪・難波の千日前道具屋筋商店街（大阪市中央区難波千日前）は9月から、商店街のさまざまな店舗の職人に学ぶ体験ツアー「体験！道具屋筋」を開始した。ツアーではすし作りや食品サンプル作りなどが体験できる。

包丁専門店で包丁について学ぶ

　同商店街は、一般家庭向けからプロ向けまで幅広い調理道具や看板などを取り扱っている、日本でも珍しい調理道具専門の商店街。かつては来街者の多くが料理人などのプロだったが、時代の変化とともにインターネットや100円均一店などで調理道具が手に入るようになったことから利用が低迷。一方で近年では、海外をはじめとする観光客が増加傾向にある。そこでより多くの一般客や観光客に「くいだおれの街」大阪の魅力と、同商店街の面白さを知ってもらおうと、プロの道具と技術を体験できる体験ツアーを発案した。

　今回の体験ツアーの窓口となる「デザインポケット」（同）は、5年前に観光客向けの食品サンプル販売と、食品サンプル作り体験を開始した。食品サンプル作り体験にはこれまで1万人以上が参加するなど人気を博している。同社のイベント企画と集客のノウハウを生かし、商店街の新たな試みとして今回の職人体験ツアーを主導する。

　体験ツアーは、包丁専門店で包丁について学び、すし店ですし作りを体験する「和包丁とお寿司造り体験」コース（大人＝5,000円、子ども＝4,000円）と、すし作りと、すしの食品サンプル作りを体験する「食べれる寿司と食べれない寿司体験」コース（大人＝7,000円、子ども＝6,000円）を用意する。今後、ちょうちん作り体験や看板作り体験など、さまざまなコースを順次追加するという。

　毎日開催しており、希望日の1週間までにホームページからの申し込みが必要。