南海電鉄が運営する商業施設「なんばCITY」(大阪市中央区難波5)が過去最大規模の改装を行う。3月18日に「なんばCITY本館」を、4月27日に「なんばCITY南館」をリニューアルオープンする。
本館のリニューアルは、地下2階フロアを中心に実施。日本にまつわる商品や日本製の商品を集め、同フロアに既に導入している「免税一括カウンター」とともにインバウンドへのニーズに対応する。南館は、店舗構成、館内環境などを抜本的に刷新し、開業以来最大規模の全面刷新となる。リニューアルにより、本館、南館、隣接する「なんばパークス」の3館のすみ分けをより明確化する一方で、南館となんばパークスとの間に入り口やエスカレーターを新設し、施設間の回遊性を高める。
地下鉄の駅にも近い本館は、利便性の高いターミナル型ショッピングセンターとして、都心で働く女性をターゲットにファッションブランドを集積。「シェルター」「マーキュリーデュオ」「エヌ ナチュラルビューティーベーシック*」「ギャラリーブロック158」のほか、スポーツセレクト店「W&E」、フレグランスビューティーケア店「ロジェ・ガレ」などを新規出店する。地下2階のインバウンド向けフロアには和雑貨・食品店「倭物(わもの)や カヤ」、バッグ店「エース」、靴店「マーレマーレデイリーマーケット」、時計店「ザ クロックハウス」などが新たに出店する。
南館は、鉄道関連施設の一部を新たに店舗化し、外部テラスの付いた開放的なレストランゾーンを新設するほか、なんばパークスとの間にある屋外空間「なんばカーニバルモール」に通じるエスカレーターを整備する。20~30代のカップル、ファミリーをターゲットに、カジュアル衣料店のほか、東急ハンズが展開する生活雑貨店「ハンズ ビー」、輸入食品の「ジュピター」、ABC-MARTが展開するスポーツファッション店「エース シューズ スタジオ」、ハワイの人気カフェ「ブルーハワイライフスタイル」などが初出店する。
本館、南館合わせて、新規出店=45店舗、移設=35店舗、改装=26店舗と、238店舗中106店舗が対象となる。新規出店のうち、全国初出店=3店舗、関西初出店=6店舗、大阪初出店=2店舗、新業態=5店舗。
同社流通営業本部でなんばCITYを担当する吉田渉吾さんは「魅力あふれるショップが多数登場する。特に南館は劇的に生まれ変わるので、ぜひ遊びに来てほしい」と呼び掛ける。