
南海電鉄などが2月21日、「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」と題したまちづくりプロジェクトを始動すると発表した。
ボックス内に出現するAIエージェントが旅客の応対・案内を行うイメージ
同社は「都市の価値は『リアルとデジタルが融合した体験によって生まれる時代』へと進化している」とし、AI事業を手がける「Mawari」(東京都渋谷区)などと協力し、なんばを「世界に誇るデジタルエンターテインメント都市として発展させる」ことを目指す。同構想は「AIエージェントを活用した社会課題の解決」「3Dガイドシステムを使ったなんばエリアの価値向上」「IR(統合型リゾート)を見据えた未来都市の創造」の3つから成る。
「AIエージェントを活用した社会課題の解決」では、在宅ワークの推進や介護・育児との両立支援、障害者・高齢者の雇用促進などを目指す。駅などに設置したボックスに映る人型のCG映像が利用者の呼びかけにし反応し、AIを使って自動で応答する。AIが対応できない質問には、在宅勤務スタッフなど、遠隔地にいる人が対応する。
「3Dガイドシステムを使ったなんばエリアの価値向上」では、3Dガイドの説明を聞きながら、なんば周辺を観光できる体験を用意。「IRを見据えた未来都市の創造」ではAIやXR技術を都市インフラとして整備し、国際都市・大阪の魅力をさらに強化するという。