大正ロマンあふれる純喫茶「千日前パーラー」-楽天地をイメージ

「楽天地」をイメージした店内。壁には当時の写真も。

「楽天地」をイメージした店内。壁には当時の写真も。

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 大阪・ミナミの千日前に10月20日、喫茶店「千日前パーラー」(大阪市中央区千日前2、TEL 06-4396-8211)がオープンした。運営は南巽で「巽神社ロール」などのスイーツを製造、販売する「きむら菓子製作所」(生野区)。

ショーケースに並ぶ巽神社ロールをはじめとしたスイーツ

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 24坪の店内は純喫茶風の落ち着いた雰囲気で、明治後期から昭和初期にかけて千日前かいわいで興行や歓楽の名所として栄えた「楽天地」をイメージし、壁には当時の写真を大きく掲げた。テーブルやいす、食器類もそれに合わせたものを使い、レトロな雰囲気を醸し出す。席数は32席。

 ドリンクは、ブレンドコーヒー(420円)やアイスコーヒー(420円)、コーラ(500円)など約20種類を取りそろえる。カルピスの原液にコーラを加えた「キューピット」(500円)といった珍しいメニューや「ハイボール」(800円)、「ジンフィズ」(800円)などのアルコール類も用意する。おすすめケーキとコーヒーまたは紅茶をセットにした「ケーキセット」(800円)などスイーツも楽しむことができる。店の入り口には自社工場で製造したスイーツがショーケースに並べられ、テークアウトにも対応する。客単価は800円を見込む。

 同店は本社工場に隣接するカフェで販売している「巽神社ロール」(1,350円)も取り扱う。地元生野区の活性化を狙って作られた巽神社ロールは1日80~100本も売れる人気商品。工場の近くにある巽神社を応援しようと開発した。

 同店は10月10日にオープンした土産物店「いちびり庵 なんば店」2階に店舗を構える。いちびり庵の関係者が、店舗2階に喫茶店を開きたいと同社に声をかけたのがきっかけ。大阪の地域資源を活用して街の活性化に取り組む「なにわ名物開発研究会」に所属し、千日前つながりで千日前線沿線に本社を構えていたことから話が進んだ。

 責任者の木村彰宏さんは「商店街を利用する人や観光客に立ち寄ってもらいたい。1階のいちびり庵(土産物店)とのシナジー効果にも期待したい」と話す。来月からは新しいロールケーキ「千日前クラシックロール」を販売する。地元からも新しい「なにわ名物」に期待が集まる。

 営業時間は11時~21時。

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